【肩こり・頭痛・冷え症 60代女性】肩こりと頭痛、原因は肘にあった！驚きの施術体験

2025.01.07

これまでの経過

小学生の頃から肩こりに悩み、特に左側の首の根元がつらい状態が続いていた。整体にも通っていたが効果を実感できず、肩こりがひどくなると頭痛を伴うこともあった。さらに、雨の日や気圧の変化で症状が悪化し、冬になると足首から先が冷える冷え症にも苦しんでいた。

治療経過

1回目：「肩こり」や「頭痛」の原因は肘の緊張？体のつながりを見直す

左肘に強い緊張が見られた。この肘の緊張が肩や首の筋肉に影響し、慢性的な「肩こり」や「首こり」、さらには「頭痛」を引き起こしている。日頃の姿勢や動作のクセが、この緊張の原因になっていると考えられる。肩や首だけでなく、肘を含む全身のつながりを意識した治療が必要だ。

3回目：「肩こり」改善の兆し！肘の緊張と「頭痛」の関係

肘の緊張が初回よりも緩和されていた。その結果、「頭痛」が起こらない状態を維持できている。肘の緊張が緩むことで、肩や首の負担が軽減され、「肩こり」が少しずつ和らいできた兆しが見られる。これにより、全身の血流が改善しつつあると考えられる。

4回目：「首こり」と「腰のハリ感」再発？原因と向き合う

首と腰に軽いハリ感が現れ、一時的に「頭痛」も発生した。これは日常生活の姿勢や天候の影響が原因と考えられる。特に、気圧変化が「肩こり」や「首こり」を悪化させる場合があるため、普段の姿勢改善やセルフケアを継続して行うことが重要だ。

5回目：「雪の日の頭痛」その原因は「寒邪」と「血流の滞り」

雪が降った日に「頭痛」が発生したのは、冷えによる「寒邪」が体に侵入し、血流が滞ったことが原因と考えられる。寒冷環境では体が緊張しやすく、肩や首、肘の血流が悪化しやすくなる。施術後の温めるケアや冬季に適した服装の見直しが、さらなる改善につながる。

所感

小学生の頃から続く慢性的な肩こりと、天候に影響される頭痛に悩んでいた彼女。特に雨の日や気圧の変化で頭痛が悪化し、日常生活にも支障をきたしていた。さらに冬になると足首から先が冷える冷え症も加わり、不調が重なる状態だった。

初回の診察では、肩や首の緊張に加え、肘に強い緊張が確認された。施術では、肩こりや頭痛の根本原因と考えられる「肘の緊張」を重点的にほぐし、全身のバランスを整えた。3回目には肘の緊張が軽減し、「頭痛」が消失。4回目には首や腰のハリ感が軽くなり、雨の日の症状も和らいだ。5回目の施術後、雪の日に一時的な頭痛があったものの、以前よりも軽い症状で済んでいる。

鍼灸医学的見解では、「気滞（きたい：気の流れが滞ること）」や「肝陽上亢（かんようじょうこう：肝のエネルギーが過剰に上がる状態）」が原因と考えられる。また、慢性的な肩こりには「血瘀（けつお：血流が滞った状態）」、冷え症には「陽虚（ようきょ：体を温める力の不足）」が関与している可能性が高い。これらが改善されることで、肩や首の負担が軽くなり、全身の気血（きけつ：エネルギーと血液）の巡りが整いつつある。さらに、寒冷環境で体に侵入する「寒邪（かんじゃ：寒さが引き起こす外的な要因）」を防ぎながら、体を温める「陽気（ようき：体を温めるエネルギー）」を補う治療を進めた結果、全身の状態が向上している。

当院で「肘の緊張が肩こりの原因になっているかもしれない」と指摘を受けたことで、彼女は改善の糸口を見つけた。「肩ではなく肘？」と驚きつつも、施術を通じて肘の緊張をほぐすことに集中した結果、肩の重だるさが軽減していくのを実感した。その変化に彼女は、「これまで肩ばかりに目を向けていたけれど、実は全身のつながりが大切だったんだ」と新たな気づきを得た。

また、施術をきっかけに日常の姿勢や動作にも意識を向けるようになり、肘や手首を柔らかく動かす簡単なストレッチを日課に取り入れた。その結果、肩こりや頭痛だけでなく、腕の疲労感や冷え症も軽減。「長年苦しんできた肩こりが、肘の緊張をほぐすことで楽になるなんて想像もしなかった」と、今では明るい表情を見せている。

「体はすべてつながっている」という考えに感銘を受けた彼女は、現在もケアを続けている。肩こりや頭痛から解放されただけでなく、「自分の体を知り、丁寧に向き合う」ことの大切さに気づけたことが、一番の収穫だと語っている。

当院の鍼灸整体は、細かい可動域の検査で体の状態を観察し、緊張している部分を緩めて血流を良くし、改善に導きます。
※効果には個人差があります。