骨盤位(逆子)とは?
逆子とは妊娠中に胎児(赤ちゃん)が骨盤位といって胎児のおしりが妊婦の骨盤にある状態を指します。通常は赤ちゃんの頭がママの骨盤にある状態です。その状態で37週を迎えてしまうと通常分娩が難しく出産は、帝王切開になります。病院で逆子体操を指示され、あまり効果がない場合は、なるべく早めに鍼灸院へ行ってお灸逆子治療と並行すると良いと思います。もちろん逆子体操で治ることもありますが、鍼灸院に来院される逆子の患者さんは比較的何をやっても変化がない妊婦がほとんどです。逆子の通常分娩は、分娩リスクが高まるので現在はほとんど行われていないようです。30週以内であればほとんど逆子はお灸治療でひっくり返る可能性があります。(※へその緒が首に巻き付いているケースは難しいです)
逆子にお灸?お灸とは一体なにか
お灸の原料はヨモギです。ヨモギを乾燥させて、精製してもぐさになります。1500年前からお灸は治療道具として使われています。お灸はせんねん灸が有名で、自宅でセルフケアをするお灸女子など一時期話題となりました。
逆子にお灸をするとどのような効果があるのか?
お灸の逆子治療の具体的な機序は未だに明らかになっていませんが、お灸治療の夜はすごく動く、お灸しだすと動くなどおっしゃる妊婦さんが多くいます。お灸をすると張っていたお腹が緩んだり、赤ちゃんが動き出す効果があるのだと思われます。
逆子をお灸で治すツボは?
至陰(しいん)足の小指の爪の外側の際にあります。別名では、逆子のツボとも言われ、逆子のお灸治療では超メジャーなツボです。至陰(しいん)足の小指の爪の外側の際にあります。別名では、逆子のツボとも言われ、逆子のお灸治療では超メジャーなツボです。
全日本鍼灸学会のお灸で骨盤位(逆子)が治るという学術論文をご紹介
東京女子医科大学のお灸の刺激に対する骨盤位(逆子)の論文も掲載されています。
逆子の症例。35週の逆子がひっくり返り、産婦人科医の先生も驚き?
先日28週から逆子の患者さんが来院され、35週の検診のときに逆子がひっくり返っていました。産婦人科医の先生は、「28週から35週まで逆子の人がひっくり返ったのは初めてです。お灸?ですか。やはり、逆子にお灸も効果あるのですね。」と驚かれたのです。と嬉しそうに語ってくれました。コツコツとした積み重ねが信頼を得ます。ただし、35週になってから逆子がひっくり返る確率は、20週台と比べると逆子お灸治療の効果は下がります。
逆子になる原因は
逆子になりやすい妊婦さんの傾向としては、お腹が張りやすい方に多いと思います。最近は直前まで働く方も多いので、長時間座っていることにより股関節が圧迫されたり、仕事のストレスからお腹が張りやすい傾向にあります。医学的には逆子は原因不明ですが、臨床経験からそのように感じています。
東京・渋谷にある鍼灸整体ふくもと治療院では逆子治療はどのように行われるのか?
2日連続でお灸治療をします。できれば、健診日の前日、前々日に行います。基本的には2週にわたりこれを行います。経験上ほとんどがお灸治療4回以内でひっくり返るので、そのようにしています。
おわりに
昨今は逆子の場合、帝王切開が基本です。東洋医学的にみても、帝王切開で出産した後の後遺症や身体に不具合が出る可能性があります。傷跡の痒みや痛み、腰痛や膝痛、更年期障害の症状が強く出るなど。 逆子治療で最も大事なのは、早めの鍼灸治療です!早ければ早いほどひっくり返ります。
「逆子体操をしてもなかなかひっくり返らない。」「検診のたびに逆子だった」という方はなるべく早めに治療に取り組んだほうが良いと思います。30週以内ならひっくり返る確率がかなり高いです。直近の成功確率は約80%です。最長で38週、帝王切開の前日に施術して当日回っていて回避されたケースがあります。しかし、これはレアケースです。
逆子で困っている方はなるべく早めに来院して下さいね。逆子治療希望の方はお電話にて直接お問わせ下さい。逆子治療の方は、最短での日程をできるだけ提案させて頂きます。