インポテンツとは
ED(イーディー)とは日本語で勃起不全症と言い、 「性交時に十分な勃起を得られない状態の総称」になります。
これに対しインポテンツとは、「勃起が不十分なために満足な性交が行えない状態」と定義されます。
EDとインポテンスは、ほぼ同義語と考えても良いのですが、詳細な定義は若干異なります。
EDは、インポテンツに比べてより広い範囲での勃起障害を内包する概念であり、 いわゆる「中折れ」の様な状態も含んだ疾患概念になります。
つまり、EDは、インポテンツと比較し、より早期の状態も含まれます。
インポテンツの原因
長時間労働(とくに、デスクワークなどの座り仕事)
長時間、椅子に座り同じ姿勢でいることで、骨盤周りの血流が滞ります。
また、猫背の姿勢は下腹部の筋力低下、それにより「腎虚」になり精力減退に繋がります。
時間を決めて休憩をし立ち歩いたり、パソコンの高さを調節し猫背にならないようにすることが大切です。
運動不足
下半身の血流が滞ることにより、気血が全身まで行き届かず、「気滞」になります。
「気滞」は新陳代謝の低下や、イライラの元になります。
じわーっと汗をかく、適度な運動をお勧めします。
暴飲暴食
熱量の高い食べ物(牛肉、蟹、海老、白子、雲丹、スナック菓子、白砂糖)やアルコールなどを大量に摂取するこにより、身体に余分な熱が溜まります。この状態を、「湿熱下注」と言います。
「湿熱下注」の改善には、さつま芋や大根などの根菜類やセロリやパセリ、ネギ、ニラ、鯖、鰯などがお勧めです。
なんでもほどほどに、バランスの良い食事を意識して下さい。
体重増加
急な体重の増加は、糖代謝異常や脂質代謝異常を来たしたり、糖尿病のリスクも高まります。
ある程度の体重の増減は問題ありませんが、10キロ以上の体重が増えるのは男性不妊と関連のある病気に繋がります。
ストレス
ストレスは万病の元と言われています。男性不妊においては、精子の質の低下に関わります。
東洋医学的にストレスは、眼、筋肉、自律神経などと関係が深いです。
ですので、ストレスがかかると、肩こり、首こり、眼精疲労、不妊症などの症状が出やすいです。
ストレスをため込まないことが大切とよく言いますが、
不妊治療中は先が見えない不安、経済的なこと、検査などの肉体的なことなど負担になることが多いと思います。
少し時間を作り自然の中で、深い呼吸をとることをお勧めします。
深呼吸は身体全体の緊張を緩める作用があります。
インポテンツと鍼灸
鍼灸治療をすることにより、身体と頭の緊張が緩むことにより、ストレスから解放します。
また、正しい姿勢を身体に覚えこませることで猫背が改善し、骨盤周りの血流がよくなることにより、精子の運動率などが向上します。
食生活の改善や運動をするなど、生活習慣の指導により、適正な体重に改善します。
男性不妊鍼灸における効果
- 精子の運動率などが向上
- 受精確率が上昇
- 受精卵の質が上がる
- セックスできる回数が増える
- 疲れにくくなった
- 眠りが深くなった
- 身体が軽い
- EDが改善された
- 気持ちが前向きになった
- 自然妊娠に至ったなど
まとめ
現代は生活習慣やストレスなどから、年齢に関係なく、精子の数が少なかったり、精子の運動率が低下していたり、性欲自体も減退傾向にあるケースが増えつつあります。
赤ちゃんは欲しいと思っているのに性交障害や、不妊治療がプレッシャーで性行為ができなくなる「妊活ED」を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院は、男女の性別に関係なく患者さんが来院されています。一人で悩まず、お気軽にご相談ください。
インポテンツの症例
40代後半の男性、近年インポテンツの症状が悪化し、性行為を行えないと相談がありました。鍼灸治療はストレスを緩和する目的で鍼灸治療の効果を発揮します。その方も身体の緊張が強く(ストレス)であったため、鍼灸治療を継続しているうちに徐々に身体に変化が現れたのです。朝勃ちをするようになり、パートナーと性交できるようになり大変喜ばれました。期間は3ヶ月しないくらいだったと思います。週に1度から月に数回です。今は月に1回くらいで良い状態が保てています。