花粉症
日本人の3人に1人が花粉症だと統計も出ていて、まさに花粉症大国なのです。
花粉症(季節性アレルギー性鼻炎)を引き起こす花粉は、日本では約60種類も存在すると報告されています。そのため、鼻炎を引き起こす花粉は一年中飛んでおり、春先のスギやヒノキだけでなく、初夏のシラカンバ、秋のブタクサやカナムグラなど、地域や季節によって異なります。
皆さん、花粉症対策は何をしていますか?マスクをしたり、市販の薬を飲んだり、病院で鼻の粘膜を焼くレーザー治療をしている方もいるかもしれません。しかし、花粉症をおさえるための薬で眠気や身体がダルくなったり、仕事に支障をきたすなどでお困りの方も多いと思います。
あまり知られていませんが、実は、東洋医学の鍼灸治療でも花粉症の症状を軽減することが可能なのです。実際当院では80%以上の方が花粉症の症状が軽減したり、消失しています。
東洋医学では花粉症をどのように考えているのか?
東洋医学では、花粉症は体の表面を守っている『衛気(えいき)』のめぐりが悪くなったり不足すると、鼻炎・くしゃみ・目の痒みなどの症状が起こると考えられてもいます。
『衛気(えいき)』とは、体のバリア機能のようなものです。分かりやすくイメージして頂けるのが、温泉などで露天風呂からあがる時に身体から湯気が出ていますが、あれです。普段は目には見えないけど、身体は『衛気』におおわれているのです。
また、漢方で花粉症は、【湿】と【熱】が大きく関わると考えます。
湿・・・「身体の中の余分な水」のこと。この『湿邪(しつじゃ)』が体内に溜まると水の流れが悪くなり、鼻水や浮腫として出ます。
熱・・・「身体の中、または外の余分な熱」のこと。『熱邪(ねつじゃ)』の性質として上に昇りやすい性質があり、肺に昇るとクシャミや咳を生じます。
この2つが組み合わさると、『湿』が『熱』をもち粘滞性の鼻づまりを起こしたり、上にのぼった熱が目に入り痒みを生じたりします。
花粉症対策としてどのようにしたら良いか?
まずは体に『湿(しつ)』がたまりやすくなる下記の食べものなどを控えてください。
- 甘いものを食べる
- 脂っこいものを食べる
- 冷たいもの、生ものを食べる
症状別にみた対策は?
①冷えからくる症状
くしゃみが多い、鼻水が水っぽい、手足が冷えるなど…こういった場合はシナモンや生姜紅茶、しそ茶等体を温める飲み物が良いです。
②熱からくる症状
喉がはれる、粘っこいもしくは黄色い鼻水、熱っぽい、目の痒みなど…こういった場合はミントティーや緑茶に菊花を入れて飲むと良いです。
また、花粉症は睡眠不足やストレスなどでも鼻水・くしゃみ・目の痒みなどの症状が悪化します。
また花粉症は、妊婦さんにとっては本当に大敵なんです!妊娠中は身体に赤ちゃんという熱源がいるために、元々症状のない方も、花粉症になってしまう人もいます。
妊娠中の花粉症の対策について
妊娠中や授乳中は飲める薬も限られていますし、出来れば極力薬は飲みたくないと思う方も多いと思います。赤ちゃんに悪影響を及ぼさない、花粉症対策をお伝え致します。まず、外因的要因と内因的要因をシャットダウン!!
外因的要因というのは花粉です。これに身体が反応しますので、花粉を寄せ付けない。外出時は花粉をガードする服装にして下さい。帽子、眼鏡、マスクで、花粉が肌や髪に触れないようにガードすることが大切です。家に入る前に、服や髪についた花粉を払い落としましょう。これだけで、家の中に花粉を持ち込まなくなります。
次に内因的要因です。身体の内のことですね。実は、これが一番大切なんです。
花粉が飛んできて、反応してしまう人としない人。この差はどこからくるかというと、体内の内熱による影響を受けます。
食事では、熱量の高い食事を避けることが大切です。油の多い肉料理や白砂糖を使ったデザート、香辛料を沢山使った食事は控えましょう。アルコールは厳禁です。
早寝早起き規則的な生活を心がけて下さい。生活習慣を整えることは、免疫力低下を防げます。たっぷりと睡眠をとることも大切です。睡眠は身体の熱を下げることに繋がります。
また、スマホやパソコンの長時間の使用は眼精疲労や頭脳疲労だけでなく、睡眠の質を低下させます。妊娠中や授乳中は、ホルモンバランスの変化から体や心が不安定になったり、満足な睡眠を取れなかったりと、花粉症もプラスされると本当に辛いですよね。
原因を取り除き、なるべく心穏やかに花粉症知らずで過ごせるようにしましょう!
渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院での花粉症治療
節分を過ぎた頃から、患者さんの中でも「鼻炎や目の痒みなど花粉症の症状が出てきてる〜」と仰る方が増えてきます。ふくもと治療院では、普段の生活の中から生まれた捻れや歪みや緊張などを、鍼灸整体治療で改善し、身体の『気・血』の巡りをよくすることをしています。
花粉症治療、慢性鼻炎には、手にある『合谷』というツボに「貼る針」を使用します。ふくもと治療院で使用している「貼る針」は、貼付したままお風呂に入っても問題なく、付けたまま運動をしても大丈夫です。(この合谷というツボはエリアが広く、0.6ミリという細さの針をツボに命中させます)ツボの反応を探り、そこに針をするから効果がでます。
貼る針と全身調整の治療で改善に導きます。実は院長も花粉症持ちですが、これらの針を使用し、花粉症のシーズンはほぼ無症状です。鼻水、鼻詰まり、鼻炎持ちの人にも最適です。通院中の患者さんからは「花粉症が楽になった!」と喜びの声を頂きます。貼る針だけでもしてほしいと大変喜ばれています。花粉症でお困りの方はご相談下さい。