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産前のトラブル

妊娠中のトラブルとして多く挙げられるのは、浮腫みや高血圧などではないでしょうか。 妊婦健診に行くと、血圧測定は毎回必ず受けることになります。妊娠中は血液の量がそれまでよりも増えるため血圧が上がってしまうことがあり、血圧があまり高くなると「妊娠高血圧症候群」と診断されることもあります。

また、妊娠中はホルモンの影響で生理的に体に水分をため込みやすくなり、とくにおなかが大きくなる妊娠中期以降、足がむくみやすくなるのが特徴です。
妊娠中のむくみは生理的に起こることが多いのですが、妊娠高血圧症候群などのトラブルが原因の場合も考えられます。

妊娠高血圧症候群になると、子癇(しかん)というけいれん発作や脳血管障害などを合併しやすくなります。また妊娠32週未満で発症した場合は、重症化しやすいため注意が必要です。
妊娠前または妊娠20週までに高血圧と分かった場合には、高血圧合併妊娠という。妊婦20人につき1人の割合で発症します。以前は、妊娠中毒症とも呼ばれていました。

リスク要因として、糖尿病や高血圧、腎臓の病気をもともと持っている、肥満、母体の年齢が40歳以上である、家族に高血圧患者がいるなどが挙げられます。一晩休んでも取れないほどの手足のむくみや、尿にタンパクが含まれるといった症状も現れます。
重篤になると、子癇(けいれん発作)、脳出血、肺水腫、肝機能障害、HELLP症候群、腎機能障害、常位胎盤早期剝離、胎児発育不全、胎児機能不全などの合併症が現れることもある。最悪の場合、胎児が亡くなるケースもあります。

東洋医学的にみた妊娠中のトラブルの原因【妊娠高血圧症候群、浮腫み】

妊娠中はお腹に赤ちゃんがいるために、「気」「血」「水」の流れが悪くなります。
人間の身体の60%〜70%は水で出来ています。そのため、気・血・水の流れが悪くなった身体は、滞った水分が身体の下の方に溜まってしまいます。
妊娠後期になると、大きくなった子宮が太もものつけ根にある太い血管を圧迫するため、下半身から心臓に戻る血液の流れが滞って、むくみやすい状態になります。また妊娠後期は、お腹が重くなり、思うように運動ができなくなり、ふくらはぎのポンプ作用が上手に働かなくなります。
立ちっぱなし、座りっぱなしなど、ずっと同じ姿勢で過ごすのも、むくみを悪化させる原因になるので、注意が必要です。また、浮腫みがある人の多くは肩こり、首こり、頭痛などを同時に訴えることがあります。リモートワークが増えている近年は妊娠中に浮腫みを訴える方が多いです。股関節を施術で緩めると浮腫みが減少し、足回りが軽くなります。

妊娠周期別のむくみ予防

妊娠初期(妊娠4〜15週)

妊娠初期はお腹もほとんど目立たず、体重の変化も少ない方が多いと思います。
しかしホルモンの影響で体がふっくらしてきます。パンツの跡や靴下の跡がついていたら、それが血行不良の原因になります。体形に合うマタニティ下着や、楽な服装、履き心地のよい靴を心がけましょう。

妊娠中期(妊娠16〜27週)

この時期は胎盤が完成し、安定期と言われています。この頃から徐々にお腹が出てきて、赤ちゃんへ栄養を運ぶため、血液量が多くなることで手足などが、むくみやすくなります。涼しい時間を選んで、ウォーキングやストレッチなどがお勧めです。

妊娠後期(妊娠28〜39週)

妊娠後期は、赤ちゃんも大きくなり胎動も激しくなります。いつ産まれてもおかしくない状態です。みぞおちのあたりから突き出すように、おなかが大きくなってきます。胃や心臓が圧迫されて、さらにむくみや動悸や息切れ、そして疲れやすさを感じることもあるでしょう。動ける範囲での運動はとても大切です。運動が難しい方は、半身浴や足湯もむくみ改善に効果的です。
渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院では、セルフケアとしてお灸も勧めています。

まとめ

妊娠・出産は、女性の長い人生の中でも、最も体型やホルモンバランスに変化が起きる期間です。妊娠中のむくみや、多くの妊婦さんが経験するトラブルです。しかし妊娠高血圧症候群になってしまい、最悪の場合胎児が亡くなるケースもあります。
生理的なものとして特別問題のないものと、母体や赤ちゃんに影響を及ぼす病気のサインとして現れるものとを区別する必要があります。
むくみを放っておくと、逆子や切迫早産になってしまったりすることが考えられます。
妊娠中は、適切な施術と生活の中にむくみ対策を取り入れつつ、もし心配なサインを見つけた場合には早めに専門医に相談してください。

当院における妊娠高血圧の予防の症例

二人目不妊で、不妊治療を開始する前に身体を整えるために来院されました。その方は幸いにも3ヶ月で自然妊娠され、無事に元気な赤ちゃんを出産されました。一人目のときに妊娠高血圧で入院されたこともあり、授かったあとも身体のケアで鍼灸治療されていました。その方の身体をずっとみていたので、血流を悪さを初診時から感じていました。だからこそ、二人目不妊で悩んでいたのだと思います。常に血流を意識した施術を行っていました。

不妊治療で悩んでいる方の多くは股関節の緊張が強く血流が悪く浮腫みを感じている方が多いです。浮腫みがひどいままだと、血流が悪くなるため血圧も上がりやすくなると感じています。妊娠された後も定期的にケアすることでこの方の場合は妊娠高血圧も防げたとご本人が笑顔でお話して下さいました。

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