ストレートネックとは
正常な首の骨が本来、人間の首は緩やかな前へのカーブをしているのに対し首の骨が真っすぐ(ストレート)になってしまった状態を言います。
肩こりや首こり、背中の痛み、腰痛などのが主な症状ですが、重症化すると痛みやしびれ、背骨の変形による首ヘルニアなどにもなる可能性があります。他にも、手足の冷え、頭痛、眼精疲労、吐き気、めまい、慢性的なだるさ、血行不良などの症状があります。
ストレートネックの原因
近年、ストレートネックの方が増えている原因として考えられるのは、パソコンやスマホ、タブレットの長時間の使用と、首に負担のかかる姿勢のデスクワークです。
うつむいた状態で長時間いると、頭を支える首に大きな負担をかけ、首のカーブが次第に失われていくのです。
人間の頭の重さは、成人で体重の約10%ほどです。体重が50kgの方の場合、頭の重さは約5kgです。
500mlのペットボトル10本、あるいは5kg分のお米と考えると、意外と重いというイメージがわくのではないでしょうか。
自分の立ち姿勢を横から見てみてください。頭が肩よりも前に出ている人は、ストレートネックの兆候があると言えます。
ストレートネックの改善策
長時間のスマホやパソコンの使用を控えましょう。
どうしても仕事などで使う場合は、パソコンの画面を目線の高さに上げるなど、職場の環境を整えてみて下さい。
また、一日の終わりにホットタオルなどで目の緊張を緩めることも、眼精疲労の回復に効果があります。
渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院に来院している患者さんから、「自分で姿勢を良くすることを心がけたら、ストレートネックは治るのか?」と質問を受けることがあります。
「ストレートネックは改善することができます。ただし、なるべく早めに取り組むことが大切です」
しかし、今までの姿勢が身体に染みつき固まっていたり、悪い姿勢がその人にとって楽だと、なかなか正しい姿勢を取ることが難しくなります。逆に良い姿勢を取ろうとして痛みが出てしまうこともあります。
そこで私たち、鍼灸整体の出番です。フィジカルからアプローチして今までの固まったところを緩めて、気血の流れを通し正しい姿勢を楽に取れるようにします。足首、股関節周辺、腸腰筋など、上半身と下半身を繋ぐ、姿勢が起き上がりやすくなるところを施術すると勝手に姿勢が起き上がり、良い姿勢が楽に取れるようになります。これを一定期間繰り返していると自力で姿勢がよくなります。すると首も楽になってきます。
ストレートネックの鍼灸整体症例
症例1:50代男性
慢性的な肩こり、背中の張りがあり、整形外科を受診したところ、ストレートネックと言われたそうです。
整形外科に3ヶ月通院するも改善が見られず、ふくもと治療院に来院されました。
お話しを伺うと過去に、ぎっくり腰も数回したことがあるとのことでした。
施術前は首の後屈が全くできず、上を向けない状態でした。
治療後は首の可動域がかなり広がり、上を向けるようになりました。
これは、頭脳労働の方に多くみられる症状です。ストレートネックが多い職種の特徴は、銀行員、経理、コンサル、シンクタンク、会計士、弁護士、教授などが挙げられます。
首の可動域を広げることは、肩こり、首こりだけではなく、ストレートネックや腰痛の改善にもとても重要です。
この男性も週一回の治療を2ヶ月続けていただき、肩こりや腰痛のお症状はほぼ出なくなったとのこと。また、奥様から姿勢が良くなったと言われ、喜んでいらっしゃいました。