【子どもとの愛着関係】35年間保育園で働く園長先生に聞いた、子どもの発達について。
こんにちは。
先日新宿区立の園長先生(35年間保育園で現場)と話した内容と実体験を踏まえ共有させて頂きます。
近年発達障害の子どもが急増しているというのはご存知の方も多いと思います。
そして、発達障害ではないけれど、親子の愛着関係が築けていない子どもが増えているとのことです。
根底にあるものは一体何なのでしょうか?
今回は、子どもの発達のお話です。
愛着関係とは?
【愛着】とは、ジョン・ボウルビィ(医学者、精神科医、精神分析家)と、メアリー・エインスワース(発達心理学者)によって確立された愛着理論の中にある概念の一つです。
乳児期の赤ちゃんから幼児期の子どが、母親(養育者)との間に築く情緒的な結びつきのことです。
この愛着の形成が、人に対する基本的な信頼感を育みます。
愛着が十分に形成された場合には、
情緒が安定し、自信を持って行動できたり、周りへの信頼感が芽生え他者の気持ちが理解できるようになります。
愛着のある人間関係の有無が、その後の子どもの心の発達に大きく影響するようです。
特に、乳幼児期は、人格形成の土台となる大事なときです。
愛着関係が築けていない子どもにみられる特徴。
- 社会性・対人関係の障害。
- コミュニケーションや言葉の発達の遅れ。
- 突発的な行動を起こす。
- 目が合わない。
- おもちゃを掴もうとしない、舐めない。
- ある特定のモノや場所に強いこだわりを見せる。
- やたらと泣く、泣かない、かんしゃくが強いなど。
上記に挙げた症状のほとんどが、
母子関係が上手く築けなかった愛情不足の子どもにも見られる症状なのです。
ベテランの保育士になると乳児の段階で、この子ちょっとおかしいと分かるようです。
愛着関係の築き方。
産まれたばかりの赤ちゃんにとって、対人関係の一番最初は、育ててくれる人です。
母親や父親であったり、育ての親であったり。
1歳6ヶ月までに愛着関係が成立(信頼関係の構築)するとされています。
赤ちゃんにかける、言葉と視線としぐさ一致していること、そして触れることがとても重要になります。
この時期に良い愛着関係が築けていないと、成長の過程で様々な問題(神経症、抑うつ、不登校、発達障害など)が起きてくると言われています。
赤ちゃんは話さないけどよーく大人を観察しているんです!!
この時期にたくさんの愛情を注ぐことが人生で一番大切です。
「絆ホルモン」オキシトシンとは?
オキシトシンとは、母子の絆や、信頼や愛情といった感情などの社会的行動に複雑に関わっているものです。
別名「絆ホルモン」と呼ばれています。
人間もそうだが、人間以外の動物ではとくに、他の個体に対して本来もつ正常な警戒心を一時的に緩め、接近行動を可能にすることで交配や集団の維持を促す働きがあります。
このオキシトシンを最も多く分泌させるには、何よりも親密な人とのスキンシップです。
触れることは、子どもだけではなく、母親にも同じようにオキシトシンを出す効果があります。
【参考文献】
山口創「手の治癒力」(桜美林大准教授、身体心理学者)
子どもの発達のまとめ。
授乳中、赤ちゃんがママの方を見ているのにママがスマホ片手で画面の方を見ていては子どもは不安になります。「本当に私のこと愛しているの?この人信頼していいの?」と。
公園ではどうでしょう?親御さんがベンチに座ってスマホを見ている姿をよく目にします。
子育てはいくら頑張っても、報酬がもらえるわけでも、他者から褒めらたりするわけでもありません。
手がかかる子どもの世話に無償の愛で尽くすことに、疲れきってしまうこともあると思います。
そんな時は、ぜひ子どもと目を合わせ、手を繋いで、頭を撫でて、触れ合ってください!
子どもから、安らぎや幸せをもらえると思います。
心地よいコミュニケーションで愛情を注ぎ、子どもの健やかな自立を支えていくためにも、まずは大人が心のバランスを整えていく必要があるといえるかもしれません。
このブログを読んで、1人でも多くの人が子どもと向き合ってくれたら幸いです。
愛着関係の構築は1歳6ヶ月までに形成されます。今からでも遅くはありません。
もっと書きたい内容があるのですが、長くなるのでまた次回に。
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