【東洋医学で不育症・習慣性流産みる】原因と改善策!
不育症・習慣性流産について
流産は、女性にとって最も心を打ちのめされる経験の一つだと思います。
ましてや、ようやく授かったという経緯があれば尚更のことだと思います。
また流産は、全ての妊娠の約15%の頻度でおこり、そのほとんどは妊娠11週までの妊娠初期です。
今回は、漢方的概念から習慣性流産について書きたいと思います。
習慣性流産と不育症の定義
流産を2回以上繰り返した場合を「反復流産」流産を3 回以上繰り返した場合を「習慣流産」と言います。
妊娠はするけど、22 週以前の流産を繰り返す反復流産、習慣流産 に加え、死産・早期新生児死亡を繰り返す場合を含めて「不育症」と言います。
不育症・習慣性流産を漢方的にみる
不育症を漢方的に考えると、「腎虚」・「血虚」・「気虚」などが大きな原因で、妊娠しても出産までいかないとされています。古くから漢方や鍼灸治療による、不妊症や不育症の治療は行われていました。だいぶ前に流行った東洋医学の名医が出てくる『許浚(ホ・ジュン)』という韓国ドラマでも、不妊治療で鍼灸や漢方が登場していました。
「腎虚」とは
東洋医学では、生殖の源は五臓六腑の「腎」にあるとされています。
「腎」は「成長、発育、生殖を司る」と明記されており、鍼灸治療で不妊症や不育症をみるとき、腎機能の強化が大切な要素と考えています。
そして「腎」には、人の成長や発育を促進したり、性行為、妊娠、出産などの生殖機能や、若々しさを維持する生命エネルギーのもととなる物質である「精(せい)」が蓄えられています。
この「精」が十分にあれば、女性の月経・妊娠、出産、授乳は正常に機能します。
「腎虚」とは、「腎精」が不足している状態のことを言います。簡単に言えば「老化」のことです。最近は男女問わず、若くても腎虚の方が多くみられます。
「腎虚」は、妊娠する力や育む力も低下してしまうのです。
「腎虚」の改善策
・たっぷり睡眠時間をとること。
・黒いものなどの食材を食事に取り入れる。
(黒ごま、黒豆、黒きくらげ、ひじき、山芋、ナマコ、なめこ、オクラ、そら豆、木の実など)
・半身浴や足湯などで下半身を温める
「血虚」とは
身体の中の「血」が足りない状態のことをいいます。
身体の潤いや栄養である「血」は妊娠において「養胎」( ようたい) として働きます。胎児を養うという意味です。
漢方的に胎児は、「血」の塊と考えます。
ですので、しっかりとした胎盤を作り、赤ちゃんを育むためには、沢山の「血」が必要なのです。
身体が「血虚」状態だと、胎児に十分な栄養を与えられなくなると考えます。
「血虚」の改善策
・パソコン、スマホの使いすぎに気をつける
・ホットタオルなどで眼精疲労の改善
・色の濃いものもをバランスよく、きちんと食べることが大切。
(プルーン、なつめ、クコの実、緑黄色野菜、黒豆、ひじきなど)
「気虚」とは
気は、エネルギーです。
そのため、重労働や激しい運動をしたあとには、だれでも一時的に気が不足した状態になります。
それでも、きちんと食事をして、睡眠をとれば、翌日には自然に気が回復するはずです。
しかし過労が続くと、気の回復が遅れ、慢性的に気が不足した状態となってしまいます。それを「気虚(ききょ)」といいます。
東洋医学的には、妊娠を維持していくには「気」が絶対欠かせないものとなっています。
胎児をしっかりと子宮の中で安定・成長させるのは「気」の作用と考えています。
「気虚」の改善策
・休息をこまめにとるようにする
・運動は無理をせずにゆっくり行う
・お食事は、身体を温めるものがお勧め
(牛肉、鶏肉、さつまいも、かぼちゃ、しょうが、ねぎ、豆、きのこなど)
姿勢から不育症・習慣性流産をみる
流産を繰り返してしまう人には「消化器」の症状を伴っているケースが多々あります。
消化器と流産、西洋医学的には全く関連づけないですよね?
なぜ関係してくるかというと、
お腹の調子が悪いと、そこをかばうために前傾姿勢になります。
その姿勢が続くと、骨盤内の循環不全をおこしやすくなります。
赤ちゃんは血液の塊なので、循環不全をおこした子宮は赤ちゃんを育めにくくなるのです。
ですので、現代人に多い猫背や骨盤が立たない姿勢は、不育症と関係してくるのです。
不育症・習慣性流産のまとめ
30代になり、私の周りにも不妊や流産で悩んでいる友達がたくさんいます。
また、なかなか話しにくいことなので、ひとりで抱え込んでいる方もたくさんいると思います。
不育症や習慣性流産、不妊症でお悩みの方は、
渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院にご相談ください。
まだ、妊娠を考えていない方も、体をいつでも赤ちゃんを育める状態にしておくことを考え、生活リズムを整え、食事の改善をすることは、とても大切だと思います!
女性にとってナーバスな内容だからこそ、これからもブログで少しずつ書いていこうと思っています。このブログが少しでも誰かのお役に立てれば幸いです。
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