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なんだか身体が重だるい。湿気が身体およぼす影響とは?

じめじめとした湿気の多い日は、なんとなく身体が重だるく、食欲がなくなったりと、天気と同じように体調もすっきりしないことが多いですよね。

漢方的には、このような湿気の多い時期の体調不良を「湿邪」と捉えます。

湿は自然界に存在する六気、【風・寒・暑・湿・燥・火】の一つです。

これらが体に入って悪影響を及ぼすと、6つの邪気で「六淫」と呼びます。

これに対し、体内の機能が低下することで、体の中から生じる5つの邪気を【内風・内寒・内湿・内燥・内火】といいます。

このように、「湿邪」は外から入ってくる【外湿】と体内から生じる【内湿】に分かれます。

いずれも、体にさまざまな不調を引き起こす原因になっています。 

睡眠不足

「湿邪」の特徴

身体のさまざまな部位に、水が停滞・偏在することで、さまざまな症状を引き起こします。

また、湿気により汗の出口が狭くなり、汗が減少し、発散できない熱が体内にこもります。

全身に停滞すれば、身体のだるさや鈍い痛み、むくみ、下痢、めまい、夜間頻尿が現れます。

胸にたまると、水様の鼻汁や痰、喘鳴。

関節の痛み・手のこわばりがある場合もあります。

また胃から腸にかけて滞ると、食欲不振、悪心、下痢、手足の冷えなどが現れます。

その症状は治りにくく、長引くことがあるため注意が必要です。 

ランニング

「湿邪」対策の3つのポイント!

①身体を除湿!!水分の取り過ぎや胃腸を冷やすことに注意!!

外気がジメジメしている時は、身体の中も同様に湿気でジメジメしています。

暑いからといって、水分を必要以上に取ってはいけません。

汗をたくさん流したいからと言って、「1日に2リットルの水を飲む!」なんて逆効果です。

また冷たい飲食物は控えた方がいいです。

夏野菜(瓜・茄子・トマトなど)は、生ではなく茹でる・炒めるなどして加熱調理することがお勧めです。

白砂糖の甘いものやフルーツも身体を冷やしますので、摂りすぎないようにご注意をして下さい。

それからお酒も身体に「水」をため込みます。

②外気に触れ、運動する!

適度な運動で発汗を促し、気・血を巡らせることも、「湿邪」の解消には必要です。

ウォーキングやランニング、ストレッチなどを継続的にしましょう。

③エアコン(ドライ)を活用!

日本の夏は、とにかく湿気がすごいです。

窓を開けて換気をするより、エアコンを上手に使いましょう。

室内をカラッと涼しくしておくだけで、朝起きた時の体調が違うと思います。

湧泉

「湿邪」に効くツボ

【湧泉】:土踏まずのやや上。指を曲げた時にくぼむ場所にあります。

     来るべき夏に備えて体力をつけておくにも良いし、湿気などで体がだるいときにも効果的です。

     全身のスタミナをつけ、体のだるさや疲れやすさを解消するといった効果があります。

【三陰交】:足の内くるぶしの骨から指幅4本分で、すねの骨のキワにあります。

      足のむくみや尿の出など、腎臓にかかわる症状を改善。

      全身の水のめぐりをよくして、冷え性を改善。

先日、麻婆豆腐を食べて体感したことを共有致します

昔から、医食同源というくらい食事は身体にとって非常に大切です。

その麻婆豆腐は山椒がピリッときいていました。

夏で冷たいものを食べ過ぎてしまい、胃腸の動きが悪くなっていました。

食後にすぐにお腹が動き出し、4回くらいトイレに行ってしまいました。

すごく胃腸がスッキリしました。

この山椒とは一体なんでしょうか?

山椒とは、ミカン科の植物の果実です。

約2000年前の金匱要略という医学書にも紹介されています。

山椒は、大建中湯という漢方の方剤にも使用されています。

消化器を元気にし、消化器の働きを立て直す漢方です。

山椒は消化器の冷えや、痛みを取って働きを良くします。

お腹を温めると痛みが取れていくような、お腹の痛みにも効果的です。

凄まじい湿気で胃腸にダメージが来ている人が多い季節です。

胃腸が疲れて体が重だるくなってきたり、冷えた感じでお腹が痛い時は、この山椒が非常に良いです。

適度に食べてみて下さい。

また、山椒以外の身体の湿気を取るお勧め食材は、

胃腸にエネルギーを与える:いんげん豆、大豆製品など豆類、かぼちゃ

体をあたためる:生姜、にんにく、とうがらし、シナモン

湿気を取り除く:小豆、黒豆、とうもろこし、はとむぎ茶

お茶

「湿邪」のまとめ

梅雨の影響を残さず、気持ちよく夏を迎え、冬に備えるためにも、日ごろの養生が大切です。

出来ることからコツコツと、今年こそ快適な夏を送りましょう!

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Author Profile

福本晋平
福本晋平[東京都渋谷区渋谷駅の鍼灸整体院]ふくもと治療院院長
【鍼灸師】母の病をきっかけに治療家として鍼灸医学自然療法の道を志す。
最高の鍼灸を追求しようと日本各地、中国、韓国に渡る。
5年間の住込み修業を経て、姿勢・歪み治療専門の鍼灸整体院を渋谷桜丘町南平台そばに開院。
全国、海外から訪れる方の鍼灸治療に従事 不妊症、逆子など妊婦さんの鍼灸治療も行う。
「身体の癖・歪みを改善に導くことで自然治癒力を最大限引き出す」

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