多のう胞性卵巣症候群(PCOS)と鍼灸。実際の症例からみる不妊鍼灸の可能性!
妊活中の患者さんで、【多のう胞性卵巣症候群】と診断を受けて、病院で治療を受けているという方が多くいらっしゃいます。
私も20代のころ、婦人科の先生に、「多のう胞性卵巣症候群だから、ピルを飲みなさい」と言われたことがあります。しかし、自覚症状はなく生理も順調に来ていたし、東洋医学の世界にどっぷり浸かっていたので、薬は極力飲みたくなくて、ピルはお断りしました。
多のう胞性卵巣症候群とは
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovarian syndrome)とは、卵胞が発育するのに時間がかかってなかなか排卵しない疾患です。
PCOSは、超音波で卵巣をみると10mmくらいの同じような大きさの卵胞がたくさんできて卵巣の外側に1列に並び、なかなかそれ以上大きくならないことが特徴で、ネックレスサインと呼ばれています。
多のう胞性卵巣症候群の原因
どうして排卵がうまく行われないかというと、卵巣内の男性ホルモンが多いことが原因といわれています。
通常、排卵には脳にある下垂体から分泌されるLH(黄体ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)という2つのホルモンが関わっています。
PCOSではこのバランスが崩れて、LHばかりが過剰分泌されることによって、排卵がうまく行われなくなります。
多のう胞性卵巣症候群と不妊治療
PCOSの排卵障害は年齢とともに進み、月経周期はどんどん長くなっていく傾向にあります。
晩婚化が進む現代では、PCOSによる排卵障害は増えていると言ってもいいでしょう。
月経不順やニキビ、多毛、肥満など様々な不調を持っている人もいれば、超音波所見だけ異常の人もいて重症度はさまざまです。
多のう胞性卵巣症候群の人は、排卵しにくいと言われています。
しかし、気付かず自然妊娠されていることも多々あります。
多のう胞性卵巣症候群の症例
渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院には、不妊治療に取り組むもなかなか結果が出ずに、鍼灸治療に望みをかけて来院される方もいらっしゃいます。
先日のお話です。36歳4ヶ月前から通院されている方から電話がありました。
「先生、陽性反応が出ました!」
この方はご自身でも妊活に数年間取り組み、一年前から病院に通いPCOSと診断され、タイミング療法やAIHなど治療に取り組みました。
しかし、なかなか結果が出ず、ふくもと治療院へお越しになりました。
「自然に授かりたい。病院には行かず、ふくもと治療院に一年通院しながら自然に取り組みます。」と力強くおっしゃっていました。
このように、多のう胞性卵巣症候群と診断を受けた方も鍼灸治療を継続していくことで、ご自身でしっかり排卵できるようになってきているからこそ、自然妊娠される方が多いのだと思います。
多のう胞性卵巣症候群と鍼灸治療まとめ
多のう胞性卵巣症候群に限らず、鍼灸治療では、気血の流れをよくし、精神的ストレスや日々の生活での癖からくる身体の緊張を緩めることにより、子どもを授かりやすい体質に根本から改善していきます。
私も、多のう胞性卵巣症候群と診断を受けたことはありますが、自然に3人の子どもを出産することが出来ました。
体外受精も、選択肢のひとつと考えていただいていいと思います。
しかし、自然妊娠でチャレンジできるのであれば、それに越した事はないと思っています。
身体はすぐには変化しません。鍼灸、食事、運動、日々の生活これらがうまくまわりだすことが大切です。
ふくもと治療院では、生活習慣など、食事から心構えまで、丁寧に一人一人と向き合って施術していきます。
多のう胞性卵巣症候群と診断受け、お悩みの方は一度ご相談下さい。
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