「上半身からは汗がダラダラ出るのに、足は冷えてる」この正体とは？二人目不妊の症例。

2020.06.27

今週は、スッキリ晴れた日が無くて、身体がなんとなく重い感じがします。

この時期、患者さんからの質問で多いのが、

「上半身は暑くて汗がダラダラ出るのに、足はいつも冷えてて寒いんです。どこを温めたらいいですか？」と多くの方に聞かれます。

「上半身は暑いのに、足は冷える。」これは、東洋医学的に見ると、「気逆（きぎゃく）」の状態です。

「気逆」とは？

気の循環が乱れ、下降しなければならなかった気が逆流し上昇してしまう状態を指します。

気逆の主症状としては、下半身の冷え、頭痛、めまい、動悸、激しい咳、呼吸困難、吐気や嘔吐、ゲップなどが挙げられます。

ですので、上半身は暑いのに、「気」が不足している足元に冷えを感じるのです。

「気逆」の改善方法

食養生

冷え予防、改善には身体を温める食品を日々の食生活に取り入れるましょう。

例えば、生姜、にんにく、人参、レンコン、ねぎ、ニラ、黒豆、黒ごま、赤身肉、黒砂糖、烏龍茶、ほうじ茶などです。

飲み物も温かいものか常温のものを選ぶとよいでしょう。

また、生野菜は加熱したり、塩を加えて漬け物にしたり、干したりすることで体を温めるものに変化します。

体を温める食品を中心に、バランスの良い食生活を心掛けることが大切です。

お勧めの食事

元気な人なら、辛いものを食べて発散させる方法をお勧めします！

とくにお勧めのスパイスが、ターメリックやクミンです。この２つは、カレーのスパイスによく使われますよね。

スパイスの効果としては、

◎発汗作用で、体温を調節する
暑い夏は、熱が体の内側にこもりやすく、上手に熱を発散しないと体温調節ができずに、夏バテの原因になります。
スパイスの発汗作用は、内側の体温をうまく発散させてくれますので夏バテ予防に最適の食材です。

◎防腐・抗菌作用で食中毒を予防
夏に辛いものがいいといわれるのは、スパイスには防腐や抗菌作用もあるからです。
料理を傷みにくくしたり、腸菌などの増殖を防ぐ力もあるといわれています。

◎食欲増進や健胃作用がある
スパイスの辛味には、唾液の分泌を促して、食欲を高める作用があります。
食欲が高まると、食べたものの消化を促し、胃の調子も整います。
暑さで食欲不振の夏は、スパイスが力強い見方です。

（胃腸の働きがいまいちの時は、刺激が強いためお勧め出来ません。）

運動

適度に下半身を動かす、運動は大切です。

ウォーキングやランニング、ストレッチやヨガなどもいいと思います。

ホームケア

最近は夏の暑さの反面、電車や建物の中は、上着がないと寒いくらいです。

普段の服装にも、注意が必要です。

「ここだけは冷やさないほうがいい。」という、部位があります。

不妊治療中の方、妊娠を考えている方は、とくに意識して欲しいです。

①下腹部

下腹部に関しては、
生殖器が入っている場所です。
冷やさない方がいいでしょう。

②足首

足首周りというのは、
東洋医学的に「生殖機能」と非常に関わりが深い部位になります。
足首周りを冷やしてしまうと、
子宮・卵巣を冷やしてしまうことに直結します。

「気逆」の方の不妊鍼灸症例

不妊治療中の患者さんからいただいた質問です。

身体をみさせてもらうと、「気逆」タイプでした。

「気」の流れが逆なので、頭からは汗がだらだら出るけど、足は冷たい。

肩こりや首こり、のぼせの症状がありました。

「気逆」の状態を改善してから、次のステップに進んだ方が妊娠の確率が上がると考えました。

週１回のペースで来院されて、３ヶ月後、自然妊娠され、本人もとても驚かれていました。

最近、二人目不妊で来院される方の多くが、すでにクリニックなどでなんらかのチャレンジをしています。

でも、なかなか授からない。

東洋医学を支持する私たちからすると、まだまだ出来ることがあると思います。

２人目不妊でお困りの方、なかなか子宝に恵まれない方、渋谷にある鍼灸整体ふくもと治療院にご相談下さい。