【コロナ後遺症 30代男性】コロナ後遺症の倦怠感・食欲不振を克服！鍼灸整体で回復した30代男性の実例

2025.03.11

これまでの経過

この方は、新型コロナ感染後から 強い倦怠感と食欲不振 に悩まされていた。環境が整っていない自宅でのリモートワークが続き、長時間のデスクワークによる 首・肩のこり、眼精疲労 が悪化。加えて、投薬の影響で 肝機能が低下 し、慢性的な疲労感が続いていた。

治療経過

1回目：首・肩の痛み、倦怠感、コロナ後遺症

2020年4月から首・肩（特に右側）の痛み、強い倦怠感、食欲不振が出現。新型コロナ感染後の後遺症（筋痛性脳脊髄炎）として強い倦怠感が続いている。リモートワークによる長時間の座位姿勢も症状悪化に影響している。

週2回の治療開始：副腎疲労・首こりの治療方針

副腎疲労（コルチゾール不足）の可能性を視野に入れ、首の治療から開始。改善が見られない場合は、副腎疲労専門クリニックでの検査やホルモン補充療法（コルチゾール）も検討する方針を提示。

3回目：顎関節の緊張、倦怠感の軽減

治療後、倦怠感が10→3に軽減。顎関節周囲に緊張があり、口の開閉動作に制限がみられたため、その部位に施術を行った。

19回目：ウォーキング可能に（倦怠感改善・体重回復）

体重が回復傾向にあり、約20分のウォーキングをしても倦怠感が生じなくなったことから、体力が回復してきていると判断できる。

21回目：胃もたれ、体調不良の再発（胃腸機能低下）

疲労が溜まった影響で胃もたれが再び発生。活動量が増えると胃腸機能に負担がかかる傾向があるため、注意が必要。

30回目：胃腸症状の改善（抗生剤副作用軽減）

胃腸の機能が再び安定し、抗生剤服用による胃腸の不調（胃もたれなど）も改善。胃腸機能が徐々に正常化した。

31回目：新型コロナワクチン接種後の副反応経過

2回目の新型コロナワクチン接種を行ったが、今回は大きな副反応が現れず、経過は安定している。

38回目：日常活動レベルの回復（首の緊張改善・作業可能）

首の緊張が緩和され、PC作業が5時間以上可能に。ウォーキングも1時間行えるまでに体力が戻り、日常生活の活動レベルが徐々に回復傾向となった。ただし、過労による再悪化には注意を要する状態が続いている。

所感

この方は 新型コロナ後遺症による倦怠感と食欲不振 に悩み来院。2020年4月に感染後、強い倦怠感が続き、リモートワークによる長時間の座位姿勢やストレスが影響し、肝気鬱結（かんきうっけつ）（ストレスによる気の滞り）と 脾胃の気虚（ひいのききょ）（消化吸収の低下）が進行。さらに 湿邪（しつじゃ）（体内の余分な水分）が停滞し、痰湿（たんしつ）（不要な水分が体に溜まり症状を引き起こす）が副鼻腔炎や胃腸不調につながっていた。

鍼灸整体では、体の緊張をゆるめ、リラックスを促して副交感神経を優位にし、胃腸機能が働きやすい状態へと導くことを重視。 特に、緊張の強い首・肩・背中を緩める施術を行い、自律神経のバランスを整えた。

1回目 の施術後も強い倦怠感と食欲不振が続いていたが、3回目 には 倦怠感レベルが10→3に軽減。 あごの関節 に緊張が見られ、口を開けにくい状態だったため、その部位を重点的に施術し、首や肩のこりも改善。

19回目 には 20分のウォーキングが可能 となるほど体力が回復。 21回目 で胃もたれが再発したが、脾胃の働きを整える施術と生活指導を行い、30回目 には胃腸機能が安定。

その後 31回目 で2回目のワクチンを接種したが、大きな副反応は見られず、最終的に 38回目 には PC作業が5時間可能、ウォーキング1時間も問題なし という状態まで回復。現在は日常生活への支障がほぼなくなった。

コロナ後遺症による長引く倦怠感や食欲不振は、「気虚」「肝気鬱結」「痰湿」が絡むことが多い。 本症例では、胃腸の働きを整え、ストレスによる気の滞りを改善する施術を軸に、段階的な回復を目指した結果、大幅な改善につながった。

鍼灸整体は、気血の流れを整えながら 体本来の回復力を高めるアプローチ となるため、同様の症状に悩む方の選択肢の一つとなる可能性がある。

当院の鍼灸整体は、細かい可動域の検査で体の状態を観察し、緊張している部分を緩めて血流を良くし、改善に導く。
※効果には個人差がある。