【妊娠中の頭痛がつらい 30代 女性】妊婦さん必見！鍼灸整体で頭痛が1回で改善

2025.01.29

これまでの経過

妊娠23週、初めての妊娠で頭痛に悩む30代女性が来院した。頭痛は数日前から頻繁に発生し、特に考えすぎたときに悪化するとのこと。

10代の頃は貧血気味だったが、20代後半になると改善した。
慢性的な肩こりに悩まされており、小麦を食べると下痢をしやすい体質。
妊娠後からは、頭痛・めまい・立ちくらみが頻繁に起こるようになった。
また、寒がりで冷えやすく、下痢もしやすい傾向がある。

治療経過

初回の施術では、首・肩を中心に全身の状態を確認。特に首の緊張が強く、これが頭痛の一因になっていると考えられた。そこで、首の可動域をチェックし、緊張のある部位を的確に緩める施術を行った。

また、全身のバランスを見ると、足首や肋骨周りにも緊張が見られた。そこで、頭痛だけでなく、体全体の巡りを改善するために、血流を促しながら関節の可動性を高める施術を実施。

施術後、この方からは「首が軽くなった」「視界がクリアになった」という感想があり、その日の夜は深い睡眠が取れたとのこと。翌朝はすっきりと目覚め、頭痛の頻度も明らかに減少。施術後しばらくは症状が現れなかった。

2回目以降は、より根本的なバランス調整を進めた。特に、「脾（胃腸）」の機能を整えることで、食事の消化吸収を助け、エネルギー不足が解消されるよう施術を行った。当院では、妊婦さんの体調に合わせた施術を提供し、体の負担を考慮しながら最適な方法を選択している。

その結果、この方の頭痛はほぼ消失。以前はストレスを感じるとすぐに痛みが出ていたが、「気持ちが楽になり、体調の変化にも落ち着いて対応できるようになった」とのこと。妊娠中の不調は仕方がないと諦めがちだが、適切なケアを受けることで改善できることを実感してもらえた。

所感

妊娠中の頭痛の原因とは？鍼灸医学の視点から解説

妊娠中の頭痛は「気（エネルギー）」や「血（体を巡る栄養）」のバランスが崩れることで起こると考えられている。

この方の場合、以下の3つの原因が絡んでいた。

胃腸の疲れが頭痛を引き起こす？「脾（ひ）」の役割とは

1. 「脾」が疲れて脳に十分なエネルギーが届かない
– 「脾」とは、鍼灸医学でいう「胃腸の働き」のこと。食べたものをエネルギーに変える役割がある。
– 初めての妊娠でストレスを抱え、食事の消化吸収がうまくできず、エネルギー不足になりやすい。
– その結果、頭に十分な栄養が行かず、頭痛が起こる。

妊婦さんのストレスと頭痛の関係：「肝（かん）」の詰まり（気滞）

2. 「肝（かん）」の詰まり（気滞）によるストレスとイライラ
– 「肝」とは、ストレスや感情のコントロールを担当する。
– ストレスが溜まると「気（エネルギー）」の流れが滞り、肩こりや頭痛を引き起こす。

妊娠中の動悸や不眠、頭痛の原因は「心（しん）」の乱れ？

3. 「心（しん）」の不安定さが動悸や不眠を伴う
– 「心」とは、血液を巡らせる心臓の働きや精神状態を指す。
– 不安や心配が強すぎると「心」が弱り、動悸や不眠、そして頭痛の原因になる。

この3つの要因が絡み合い、妊娠中の頭痛につながっていた。

妊娠中の頭痛を和らげる！鍼灸整体のアプローチ

週に1回の治療をスタート。初回の施術ではまず、体の緊張をゆるめる。特に気になる首の緊張を解消し、血流を改善することに集中した。

首の緊張が強いと、頭への血流が滞り、酸素や栄養が届きにくくなる。そこで、首・足首・肩甲骨・肋骨をほぐしながら、「脾」「肝」「心」を整えるツボを刺激した。

妊娠中の頭痛は鍼灸整体で改善できる

妊娠中は体だけでなく、心も大きく変化する時期。
そのため、「脾（胃腸）」「肝（ストレス）」「心（精神状態）」を整えることが、快適な妊娠生活のカギとなる。

鍼灸整体で体の緊張を解き、エネルギーと血の巡りを良くすることで、妊娠中の不調を改善できる。

当院の鍼灸整体は、細かい可動域の検査で体の状態を観察し、緊張している部分を緩めて血流を良くし、改善に導く。やさしくソフトな刺激なので妊娠中でも安心して受けられる。

※効果には個人差がある。