【不眠症30代女性症例】ちゃんと寝られて朝もスッキリ目覚めるように!
これまでの経過
月に数回眠れない日がある。
幼少期に父を亡くしたのがきっかけで自律神経失調症の症状が出るように
日常的に考えすぎることが多く、ストレスを受けるとお腹を下しやすい。
中学生の頃から首肩こりがあり、疲れやすさを感じている。
治療経過
1回目
首と両肘、両肩の緊張が強かったため、関わっている筋肉をゆるめるように施術。
施術前に首後ろに紅斑(首の緊張が強く脳圧が高まっている時に出やすい。首の毛細血管が圧迫されることによって拡張し、平らな赤いあざとなって出現する)を確認した。
紅斑:写真を参照
かゆみはない。
セルフケアとして、寝る前に深呼吸をしながら目元をホットタオル等で温めるよう指導。 お灸は胃腸の調子を整える公孫というツボに行う。
2回目
前回の施術直後は眠れたが、三日ほど経つとまた寝られなくなった。
引き続き首肩、肘の緊張をとるよう施術を行い、セルフケアも継続してもらう。
3回目
よく眠れるようになり、朝もスッキリ起きられるようになったと本人談。
初回で確認した首の後ろの紅斑が薄くなっていた。
自宅でのセルフケアも継続されている。
所感
自律神経は、交感神経と副交感神経の2つがあり、私たちの血液の循環や呼吸、消化などがスムーズに行われるよう自動的に調節している神経系である。
自律神経が乱れて交感神経が優位な状態が続くと、不眠、消化不良、疲労感などの症状が出やすくなる。
自律神経が乱れる要因はいくつかあるが、この場合は心理的要因が大きい。
父親の死という悲しい出来事がきっかけとなり、長年に渡り継続的な不安や緊張を抱えて過ごしてきたと推測される。
この心理的な緊張が身体に強く現れていたように感じられた。ココロが安定すると眠れるようになる。逆にココロがざわつくと眠れない。身体に直接アプローチすることでココロまで安定するようになるのだ。
ちなみに自律神経は脳から出て首を通り、そして全身へと広がっている。このため、首の緊張を取ることで自律神経症状の緩和が期待できる。
また眼精疲労による首の緊張があったので、目の周りの筋肉群をゆるめるようホットタオルでのセルフケアを指導した。東洋医学では目は肝と関係が深いと考えられている。目のケアをすることで肝の症状でもある不眠や疲労感の改善にもつながる。眼精疲労は、自律神経にも影響があるように臨床していて感じている。
さらに、考え事が多くて眠れなくなってしまうことを心脾両虚(脾気が不足して食欲不振や下痢になること。心血が不足して眩暈や不眠、生理痛が出ること。そのどちらの症状も一緒に出る状態)による不眠症ととらえ、胃腸の調子を整え、血液の巡りをよくする公孫というツボにお灸をし、家でも継続してこのお灸をしてもらうようにした。
その結果、不眠症が改善し、朝もスッキリと起きられるようになった。
※効果には個人差があります。残念ながら強い緊張の場合は、上記ツボにお灸する程度では変化は難しいことが多いです。緊張が強すぎる方は緊張を緩める施術を受けることが望ましいです。
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