【妊活不妊鍼灸整体30代女性症例】不眠、浮腫み、肩首こりが改善し、3ヶ月で妊娠！

2024.07.24

これまでの経過

当院オリジナルのコウノトリ治療（不妊鍼灸整体）を目的として来院。
半年間自然周期で取り組んできたがなかなか授からず、人工授精を始めた。
２〜３年前から首こり、肩こりで悩んでいる。朝スッキリ起きれない。
PC仕事のため、目の疲れもある。
経血量が以前より減っている上、生理周期も安定しない。

治療経過

1回目

頭頸関節の緊張（首と頭の付け根当たり）が強かったため、整体と鍼で身体の緊張をゆるめるように施術。
舌診（舌を見る診断法）を行うと舌の中央に苔が多く見られた。食生活について詳しく聞くと乳製品を多く取っていた。
セルフケアとして乳製品の摂取を少なめにすることと、ホットタオル等で目の周りの筋肉群を緩めてから寝るように指導した。

2回目

乳製品の摂取を控えてもらったところ、舌の苔の量が減った。
頭頸関節の緊張も初回に比べると緊張が取れ始めてきた。
引き続き頭頸関節の緊張を取り、全身の巡りをよくするよう施術を続ける。

7回目

週1回のペースで2ヶ月間施術を続けたところ、頭頸関節の緊張がほぼ出なくなる。
首肩こりがなくなったため、睡眠の質が上がり、早寝早起きができるようになったと本人談

9回目

施術開始3ヶ月目で妊娠陽性判定が出る。

19回目

妊娠後も定期的に施術をおこない、無事に出産を迎えた。

所感

首肩こりは一見すると不妊に関係ないようにみえるが、10年臨床してきた経験から、不妊に悩む人の多くが首肩こりに悩んでいることがわかった。中には慢性的な頭痛を抱えている人もいる。頭頸関節の緊張が続くと、自律神経の乱れが起き、疲労感が強く出たり不眠にもなる。これらは、生殖機能の低下を引き起こす。ストレス社会で、働きながら生きる女性に最も多く見られる。これらの症状が改善していくと妊娠する可能性が高まる。

舌を見た時に中央に白い苔が多くついている、舌の周りに歯型が付いている。これからの身体所見は、体の巡りが悪く、浮腫んでいる状態を意味する。東洋医学ではこれを「痰湿（たんしつ）」という。痰湿（気血の巡りが悪い状態）は、循環不全を招くので、卵巣機能不全につながると考えられる。

頭頸関節の緊張を取り除き、自律神経の乱れが改善し、全身治療と食養生で痰湿を改善したことにより、生殖機能の活性化が図れた。

 

余談だが、よく来院される患者さんから「効果が出てくるのがどのくらいか？」と聞かれる。効果というのは、卵の質、卵が取れて、胚盤胞になるまでを指すことが多い。ちなみに卵胞は身体の中で細胞から3〜4ヶ月かけて卵胞として成熟し排卵されるため、卵子の質は排卵前の3ヶ月間の体の状態に左右されると言っても過言ではない。したがって、今回のように体質改善を始めて3〜4ヶ月後に妊娠される方が多い。不妊鍼灸治療は定期的な施術と家でのセルフケアをコツコツ続けることが大切である。
→ 不妊鍼灸ってなに？

 

※効果には個人差があります。