【妊活不妊鍼灸整体30代女性症例】様々な不調の原因・首こりを治して体質改善 妊娠へ
これまでの妊活の経過
1年前から妊活を始め、1度妊娠したが流産。
その後タイミングと人工授精を行ってきたが着床せず。
体外受精も検討している。
目覚めやすく寝た気がしない。
社会人になってから首肩こりがある。
手足が浮腫む。冷え性。
生理痛が辛い。
不妊鍼灸整体治療経過
1回目 首の緊張を取って自律神経を整える
当院独自の施術前の検査法を実施したところ、首(頭頸関節)の緊張が顕著だった。目覚めやすく寝た気がしないと言っていたが、原因は首の緊張だろう。
首の後ろは自律神経が通っている。慢性的な首こりが続くと、自律神経が乱れて交感神経が優位になる。すると、体も心も休む体制にならず、常に興奮状態が続いてしまう。
つまり、首(頭頸関節)の緊張を緩めることで、目覚めやすい、寝た気がしないなどの睡眠障害が解消される。
2回目 舌を見れば浮腫んでいるかがわかる
東洋医学では舌を診ることで体の状態を把握する診断法がある。1回目も2回目も舌の状態を確認すると、舌の周囲にくっきりと歯形がついていた。これは体が浮腫んでいる状態を意味する。体が浮腫んでいることを痰湿(たんしつ)といって、古くから不妊症の原因と考えられている。梅雨時期や雨の日に具合が悪くなる人に多く見られる。
浮腫も、首(頭頸関節)の緊張が関係していることが多い。関節の稼働をスムーズにすることで、気血の滞りを改善。全身の血流が良くなり、浮腫が解消される。
3回目 首の緊張が緩むと眠気や頭痛など好転反応が出る
施術前の検査法をすると、首(頭頸関節)が緩み始めたのがわかった。
1回目の施術後は頭痛があり、次の日からスッキリして頭が軽くなったという。2回目の施術後は頭痛はなかったが、眠気が強く、寝たらスッキリしたようだ。
首周りの筋肉群が固まった状態が当たり前になっていたのが、施術で緩んだために出る好転反応だ。特に首の緊張が強い人に出やすい。
7回目 首の緊張がなくなり生理痛が緩和
生理になったが、いつもより辛くないようだった。生理痛もいくつか原因があるが、首の緊張も原因の1つである。
首の緊張が続くと気血の巡りが悪くなり、滞るようになる。この停滞が痛みに影響する場合があるのだ。
東洋医学ではこれを気滞(きたい)といって、以下の状態が特徴的だ。
・気が滞ってイライラする
・頭痛がする
・首肩がこる
・おならやげっぷがたくさん出る
・顔がほてる
・手足が冷たくなる
これらを改善することで、生理痛が緩和される症例を多く見てきた。
その後 着床
不妊鍼灸を半年間コツコツ続けて体を整えた後、体外受精を開始。1回目の移植で着床陽性判定’(妊娠反応)が出た。
所感
首肩こり=頭頸関節の緊張が不妊の原因になる
生殖機能は脳の下垂体から分泌されるホルモンに影響される。脳から出たホルモンは血中へ放出され、首を通ってから全身に作用する。首(頭頸関節)の緊張が強く、血流が悪い状態ではホルモンの働きが十分に発揮されないと考えている。
つまり不妊治療ではこの首(頭頸関節)を緩めて、血流を改善しておくことが妊娠に直結する。
睡眠障害(不眠症)は不妊の原因にもなる
睡眠不足はホルモンバランスの乱れを引き起こし、排卵や卵子の質に悪影響を及ぼす可能性がある。
寝ている時に分泌されるメラトニンは抗酸化作用によって卵子の質を上げるといわれている。睡眠不足が続けばメラトニンの分泌量も減ってしまう。また、睡眠不足によって日内リズムが変動すると、生殖機能に関わるホルモンを分泌する脳の下垂体の働きが悪くなる。 つまり、不眠症を引き起こす原因になっている首(頭頸関節)の緊張を改善することで、妊娠する確率が上がる。妊娠する方の多くが当院に通院中睡眠が変わったと話す。
不妊鍼灸は卵の質が良くなり着床しやすくなる
卵子の細胞が排卵前の卵に成長する過程で、栄養が必要になる。その栄養を運ぶのは血液中を流れる赤血球の働きだ。
不妊鍼灸で体の緊張を取り、血流を改善すること、体の不調を取り除くことで卵の質が良くなるのだろう。
そして、細胞(一次卵胞)が排卵する卵子(成熟卵胞)へと育つまでにかかる日数は約180日と医学的に言われている。そのためか、今回のように不妊鍼灸を始めてから3ヶ月〜6ヶ月後に妊娠されるケースが圧倒的に多い。
40代の実際の受精卵の変化データを参照。患者さんから許可を得て掲載しています。
https://fukumoto-physio-tokyo.com/symptom/acupuncture_effect_sterility.php
首肩こりは誰でもあるとか、眠れないのは普通、生理痛や頭痛は薬を飲むのが当たり前…などと決して思わないでほしい。 病名はつかなくても健康を害する所見はたくさんある。一見不妊症と関係なさそうに見えるが、こういった体の不調を改善することが妊活にとても大切になってくる。 なぜなら、卵をつくるのも、赤ちゃんを育むのもお母さんの母体なのだから。
※効果には個人差があります。
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Author Profile
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【鍼灸師】母の病をきっかけに治療家として鍼灸医学自然療法の道を志す。
最高の鍼灸を追求しようと日本各地、中国、韓国に渡る。
5年間の住込み修業を経て、姿勢・歪み治療専門の鍼灸整体院を渋谷桜丘町南平台そばに開院。
全国、海外から訪れる方の鍼灸治療に従事 不妊症、逆子など妊婦さんの鍼灸治療も行う。
「身体の癖・歪みを改善に導くことで自然治癒力を最大限引き出す」