【妊活不妊鍼灸整体30代女性症例】「寝られない・夜中に目が覚める」不眠症は妊活の敵。はりで改善して妊娠力UP
これまでの妊活の経過
タイミング法と人工授精を行ったが授からず。
体外受精も念頭において、体を整えるために鍼灸治療を始める。
二人暮らしを始めてから夜途中で目が覚めてしまう。1日2回中途覚醒。
寝付くまでに1時間以上かかってしまう(不眠症)。
半年前から首痛、腰痛がある。
不妊鍼灸整体治療経過
1回目 足の親指の長さに左右差がある=血流が悪く浮腫んでいる状態
当院独自の施術前の検査法を実施したところ、右足の親指の長さが左に比べて長かった。これは重心が右に傾き、体の水分が右側に寄ることで右足が浮腫んでいると言える。眼精疲労があったり、肝臓が疲れていたりすると見られる所見だ。
今回は仕事で1日中パソコンを使っていることから、眼精疲労も考えられる。また、環境が変わったことや妊活を始めたことに対するストレスで肝臓の疲労もあると思う。
1回目の施術では眼精疲労によって固まりやすい首回りの筋肉群を中心に全身を緩め、眼精疲労を軽減するセルフケアを指導した。
首回りの筋肉群を緩めることで首(頭頸関節)の緊張が緩み、足の親指の左右差がなくなった。これは全身の巡りが良くなったことを意味している。
2回目 寝られない・途中で目が覚める(不眠症)は妊活に悪影響 鍼灸で治る
寝ている時に起きてしまう回数が2回から1回だけに減った。
当院独自の検査法をしたところ、1回目より首(頭頸関節)の緊張が緩んでいる。
不眠症や途中で起きるのは自律神経の乱れが大きく関わっている。自律神経は首の後ろを通っている。
首の後ろにある小さい筋肉の集まり「後頭下筋群」は首や頭が目の動きと連動して動くのを制御している。目を動かす頻度(眼精疲労)が多ければ首の後ろは緊張し、硬く突っ張るようになる。すると、自律神経が圧迫されて乱れる。本来、眠る時には副交感神経が優位に働き、体がリラックスした状態になる。しかし、自律神経が乱れると、交感神経が優位な状態がずっと続き、不眠症や中途覚醒といった症状が出るようになってしまう。
つまり首(頭頸関節)の緊張を取ることで、なかなか寝付けない、途中で起きてしまう、といった症状は徐々になくなっていく。
妊活中の女性の中には、この不眠症で悩んでいる人が非常に多く、不眠症を改善することで妊娠したり、卵の質が良くなる事例をこの10年で多く見てきた。
不眠症は病院に行くと睡眠薬を処方され、強制的に眠るようになるだけ(質の良い睡眠とは言えない)だが、鍼灸整体では首にアプローチすることで根本的な治療が可能である。鍼灸治療で自然に眠れるようになると翌日の寝起きの感覚が睡眠薬と全くことなると皆が言う。
10回目 股関節の緊張をとって血流改善
途中で起きることはなくなった。
まだ腰痛は続いているとのこと。当院独自の検査法を実施する中で、股関節の動きが硬いことが気になっていた。
骨盤内の臓器(子宮や卵巣)へは総腸骨動脈という血管から栄養を送っている。
股関節の動きがスムーズでないと、この血管が圧迫され、生殖器への循環がうまくされない。
東洋医学ではこの状態を「血瘀(けつお)」といい、不妊症の原因の1つと考える。
股関節の緊張を緩め、さらに自宅でできるおしりの筋肉を緩めるストレッチ法を指導した。
11回目 最初の採卵は空砲
体外受精で採卵を行ったが、空砲だった。
当院独自の検査法を行うと、やはり首(頭頸関節)や股関節の緊張がまだ残っている。緊張が取れ、不眠症や首痛・腰痛の症状が出なくなれば採卵もうまくいくだろうと推測する。
13回目 2回目の採卵で卵が取れるように
採卵はできるようになったが、胚盤胞までいかず。
施術後は首(頭頸関節)や股関節の緊張がゆるむ。不眠症も腰痛も軽減されるが、採卵をするとまた緊張が強くなり、症状が出てしまう。
採卵や移植で全身が緊張してしまう人は多い。
引き続き鍼灸整体でコツコツ体質改善を続けていく。
14回目 3回目の採卵で始めて胚盤胞になる
採卵で4つ卵が取れ、1つが分割胚、1つが胚盤胞まで進んだ。
これを戻した(移植した)が着床せず。
しかし、確実に良い方向に進み始めている。
24回目 不妊鍼灸による体質改善で着床するようになった
始めて着床する。7週後に化学流産。
28回目 不妊鍼灸で卵の質が良くなる
採卵で4つ取れて4つとも胚盤胞凍結となる。
その後 着床・妊娠・出産
4つの胚盤胞の内1つを移植したところ着床。陽性判定(妊娠反応)が出た。
その後、妊娠中も鍼灸整体を続けて体を整え、不妊鍼灸を始めてから約1年後に無事出産。
出産の後約半年で不妊鍼灸及び妊活を再開。今回は施術を再開して半年で第二子を妊娠した。
所感
睡眠障害(不眠症)は不妊の原因にもなる
睡眠不足はホルモンバランスの乱れを引き起こし、排卵や卵子の質に悪影響を及ぼす可能性がある。
寝ている時に分泌されるメラトニンは抗酸化作用によって卵子の質を上げるといわれている。睡眠不足が続けばメラトニンの分泌量も減ってしまう。また、睡眠不足によって日内リズムが変動すると、生殖機能に関わるホルモンを分泌する脳の下垂体の働きが悪くなる。 つまり、不眠症を引き起こす原因になっている首(頭頸関節)の緊張を改善することで、妊娠する確率が上がる。
首肩こり=頭頸関節の緊張が不妊の原因になる
生殖機能は脳の下垂体から分泌されるホルモンに影響される。脳から出たホルモンは血中へ放出され、首を通ってから全身に作用する。首(頭頸関節)の緊張が強く、血流が悪い状態ではホルモンの働きが十分に発揮されない。
つまり不妊治療ではこの首(頭頸関節)を緩めて、血流を改善しておくことが妊娠に直結する。
不妊鍼灸で卵の質が良くなる
卵子の細胞が排卵前の卵に成長する過程で、栄養が必要になる。その栄養を運ぶのは血液中を流れる赤血球の働きだ。
不妊鍼灸治療で体の緊張と取り、血流を良くすることで、今回のように生殖能力がどんどん向上していく症例はたくさんある。
これは40代の実際の受精卵の変化データを患者さんから許可を得て掲載したものだ。
不妊鍼灸整体施術が卵子の質に好影響を与えた科学的データ
細胞(一次卵胞)が排卵する卵子(成熟卵胞)へと育つまでにかかる日数は約180日と医学的に言われている。
そのため、長期的に自分の体と向き合い、鍼灸整体治療や日々のセルフケアをコツコツ続けていくことが重要になってくる。
みなさんが望みを叶えられるよう、私たちも一人一人に寄り添った施術を根気よく続けていく。
※効果には個人差があります。
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