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【五十肩 50代男性】五十肩で諦めていた日常が復活!鍼灸整体術で娘と遊べる喜び

これまでの経過

眠れない・夢が多い。
首肩背中の「こり」がある。

治療経過

月1回ペース

1回目:「右肩の結帯動作」や「肩関節の動き」に関連する血流不足と肝気滞

結帯動作とは、背中に手を回すような動きを指し、日常生活では服の着脱や背中をかくといった動作に関係する。これが難しくなる原因の一つが、鍼灸医学でいう「肝気滞(かんきたい)」だ。肝は全身の気血(エネルギーと血液)の巡りを管理する役割があり、特に筋肉や腱の動きに密接に関わる。肝気が滞ると、血流が悪化し、筋肉が硬直して動きが制限される。また、肩関節周囲に炎症が発生し、痛みを伴うこともある。初回の鍼灸整体治療では、体の緊張をゆるめて肝経(肝に関わる経絡)を整え、血流を促すことで結帯動作が少しスムーズになった。セルフケアとしてタオルを使って肩を動かすように指導する

2回目:「右肩の可動域改善」と「左肩の違和感」についての相互関係

4週間後の2回目の治療では、右肩の可動域が広がり、動きが改善された。しかし、その分左肩に違和感が生じ始めた。「可動域改善」は血流や筋肉のバランスを整えた結果だが、負荷が一方に偏ることで他の部位に影響が出る場合がある。左右のバランスを考慮した治療が必要になる段階だ。

3回目:「結帯動作の悪化」と「炎症の進行」による一時的な悪化

5週間後の3回目では、右肩の外転(腕を横に上げる動き)や結帯動作が再びできなくなる状況が発生した。これは、治療過程で筋肉や組織が修復される際に炎症が一時的に強まることが影響している可能性が高い。この段階では、無理な動きを避け、経絡を整えつつ血流を促進することが重要だ。

4回目:「右肩の改善」と「左肩の新たな問題」に対処するポイント

3週間後の4回目では、右肩は改善傾向が見られる一方で、左肩の違和感が増した。「五十肩」の治療過程では、片方の改善がもう一方の肩や筋肉に負担をかける場合がある。この段階では、全身のバランスを重視しながら、左右対称に治療を進める必要がある。

5回目:「結帯動作の左右差」と「肩の柔軟性改善」に向けた取り組み

5週間後の5回目では、右肩の動きがさらに改善され、結帯動作の左右差は15cm程度に縮まった。「結帯動作の左右差」は肩甲骨や肩関節の柔軟性の違いから生じることが多い。そのため、引き続き左右の調和を目指した治療が必要になる。

6回目:「結帯動作の改善」と「五十肩の最終段階」のケア

4週間後の6回目では、結帯動作がほぼ正常に戻り、治療の効果が明らかになった。この段階では、痛みの再発を防ぐために肩関節周辺の筋肉の緊張を緩めつつ、適度な運動を取り入れて筋肉の柔軟性を維持することが重要だ。施術と生活習慣の改善を並行することで、さらなる安定が期待できる。

所感

「五十肩で娘と遊ぶ時間を諦めかけていた」。そんな悩みを抱える50代男性が来院した。右肩の痛みがひどく、結帯動作(背中に手を回す動作)ができず、腕を動かすたびに苦痛を感じる状態だった。また、夜も眠れず、夢が多いという症状や、首肩背中の「こり」も慢性的に続いていた。このような症状は、鍼灸医学では「肝気滞(かんきたい)」や「瘀血(おけつ)」が関係していると考える。肝気の滞りはストレスや疲労で悪化しやすく、血流を悪化させることで筋肉や関節に硬直を引き起こす。また、瘀血は血液の流れが滞り、炎症や痛みを助長する状態だ。このままでは日常生活だけでなく、大切な家族との時間も楽しめなくなると、強い不安を感じていたという。

鍼灸整体治療では、まず体の緊張をゆるめ肝経の気血を整える施術を行い、滞りを改善することに注力した。また、瘀血を解消するために経絡を調整し、血流を促進する施術も併せて行った。初回では右肩の動きが少し改善されたが、治療を続けることで徐々に可動域が広がり、肩の動きにも希望が見えた。しかし、3回目の治療では一時的に症状が悪化した。これは瘀血が解消される過程で炎症が強まる、いわゆる治癒過程の一部と考えられる。このような症状にも適切に対処し、4回目以降では右肩の痛みや結帯動作が改善傾向に転じ、ついに6回目には結帯動作がほぼ正常に戻った。

治療が進むにつれ、この方は「娘に肩車をしてあげられた」と笑顔でお話してくれた。鍼灸医学では、筋肉や関節の柔軟性を保つには、肝腎調和(かんじんちょうわ)が重要とされる。肝は筋肉や腱を支配し、腎は骨や基礎体力を司る。この方の場合、鍼灸整体治療によって肝腎を調和し、経絡の滞りを整えたことで、再び日常生活を楽しめる身体機能を取り戻すことができた。

五十肩に苦しむ方で、痛みが取れたものの腕が上がらない方も多いが、適切な鍼灸整体治療を受けることで可動域の改善や左右の動きのバランスが整い、日常生活が大きく変わる。今回の事例は、治療を諦めず継続することで、身体と気血のバランスが取り戻せることを示している。家族との時間を取り戻し、痛みのない生活を送りたいと考える方には、ぜひ一度相談してほしい。

当院の鍼灸整体は、細かい可動域の検査で体の状態を観察し、緊張している部分を緩めて血流を良くし、改善に導く。
※効果には個人差がある。

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Author Profile

福本晋平
福本晋平[東京都渋谷区渋谷駅の鍼灸整体院]ふくもと治療院院長
【鍼灸師】母の病をきっかけに治療家として鍼灸医学自然療法の道を志す。
最高の鍼灸を追求しようと日本各地、中国、韓国に渡る。
5年間の住込み修業を経て、姿勢・歪み治療専門の鍼灸整体院を渋谷桜丘町南平台そばに開院。
全国、海外から訪れる方の鍼灸治療に従事 不妊症、逆子など妊婦さんの鍼灸治療も行う。
「身体の癖・歪みを改善に導くことで自然治癒力を最大限引き出す」

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