最近読んだ本「再起動」 資本主義の中心で自らと対話する主人公。
先日再起動(リブート)という本を読みました。
最近、起業家の書いた本はほとんど読んでいませんでした。ご縁があり、起業家斉藤徹さんに興味がわき購入しました。
小説を読んでいるかのように本の世界に入ってしまい食い入るように一気読みしてしまいました。
based on true story 実話となっております。人物などの名称は変更されている方もいるようですが。
私はこの本で興味を抱いたのは主人公の斉藤徹さんの心の変化です。
外に答えを求めもっと、もっとと際限ない資本主義にどっぷり浸かり様々な経験をしていきます。
しかし、本の中で斉藤さんは自分自身と対話するようになっていきます。それは、東洋哲学や思想との出会いです。孔子、中国哲学、仏教などの書物に触れて冷静に自らを見つめます。
困難な状況の中でも「心の中は究極の自由だ」という境地に至り心のあり方を変えストーリーが展開されていきます。何度も何度でも立ち上がる主人公。その力の源はやはり家族の存在だったのだろうと思います。
本の中の私の大好きな一節をご紹介します。
「事業を成長させ、競争に打ち勝ち、ナンバーワンに登り詰める。僕には出来なかった堂々たる勝ち組の生き方だ。いつの時代もリーダーの征服欲が世の中の仕組みを変革し、時として社会をよくしてきた。神の見えざる手という、資本主義におけるエネルギーの源泉もそこにある。起業家になってから、僕がずっと描いていた夢だった。」
「しかし、その夢の先に僕の幸せはあったのだろうか。財産、名声、権力。外部の世界に幸せを求めれば、奪い合いは果てしなく連鎖してゆく。そこに僕の心の喜びはあるのだろうか。地を這うような失敗経験から得たお金よりも大切なもの。それは心の平穏、仲間や顧客の笑顔、社会貢献の実感、そして僕自身の成長だった。僕は知らないうちに自分の感覚が麻痺していたことに気がついた。僕の幸せはもっと身近なところにあったのだ。」
とここからも最高の文章が続きますので是非本で読んでみて下さい。
私自身も治療家になったのは再起動です。母の乳がんがきっかけでこの道に飛び込みました。
鍼灸学校に通い、住込みで修業そして独立。
独立後、しばらくして採算が取れてきた時に自分に違和感を覚えました。あれっ稼ぐことが目的でこの業界に入ったんじゃないよな。
家族がいれば稼がなければならないのは当たり前だが、鍼灸という伝統医学を継承するものが営利目的にやっているのではと疑問を抱きました。
そんな時妻にこう言われました。
「お金は自由に使っていいんだよ。余分な分はあなたの思い描く鍼灸の社会貢献に使えばいい。」
私はハッっとしました。独立して家族を持ち、諸経費、借金を支払わなければならないプレッシャーからかいつしかお金が道具であることを忘れていたのです。
私はなにゆえ鍼を持っているのだろう。
学生時代、開業医の先生に「君はなぜ鍼をするのか」と聞かれました。
「私は母のように苦しんでる人を笑顔にしたい。病気を治して喜んでもらいたい。少しでも重い病気にならないようにしたい。少しでも喜んでもらいたい。治療技術を高めて喜ばれたい。」
その一心でいいのだ。と再起動を読んで再確認させられました。
人の笑顔のためにこれからも精進していこうと心に誓いました。
ということで、起業家必読の内容だと思います。
友人の起業家またはこれから起業しようと思っている人には是非読んでほしい。
ダイヤモンド社
著者:斎藤徹
タイトル:再起動リブート
あなたの体も当院でリブートしませんか。
https://fukumoto-physio-tokyo.com
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