【産前・産後のケアについて】一人一人に寄り添うふくもと治療院の取り組み。「子宮が喜ぶ冷えとりポイント！」

2020.05.21

先日、通院している妊婦さん限定でzoomにてご夫婦で参加頂き、勉強会を開催いたしました。

普段でしたら治療院に来ていただき開催しているのですが、自粛状況の中ですが、多くの方に参加して頂きました。

産前産後のケアはあまり注目されていませんが、実はとっても大切です。

「この時期の過ごし方で出産した後の長い人生を左右すると言っても過言ではありません！」

 

出産をきっかけに体調が良くなる人、悪化していく人、いらっしゃいます。

 

普通分娩、無痛分娩、帝王切開など出産の形は違っても、女性は出産すると気血を大量に消耗します。

そして、気力体力も共に相当消耗します。

 

ホルモンバランスの崩れ、授乳で失う血液、少ない睡眠時間による回復力低下、緊張で眠りが浅いなど、育児とはご夫婦がこれまで体験したことのないことの連続です。

少しでも身体が楽だと、心も元気になります。

私たち夫婦も自らの三回の出産を通して、心から実感しました。

 

東洋医学には実績に裏付けられたノウハウがたくさんあります。

そのために、私たちが患者さんのために何ができるかを考えた結果、オンラインで勉強会を開催することにしました。

渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院では、安心して出産を迎えるために、そしてママと家族が心身ともにニコニコ健康でいられるために、全力でサポートします。

不妊や産前産後のケアで大切な子宮に関係する経絡をご紹介します

東洋医学では子宮を「女子胞」または「胞宮」と言われています。

婦人科系でとても有名なツボで「三陰交」があります。

読んで頂いている方の中にも、この三陰交に頑張ってお灸をされているかもしれません。

「三陰交」とは

足の三本の陰経が交わるツボ。

足の陰経とは「腎経」「脾経」「肝経」のことを指します。

「三陰交」のツボの場所は、内くるぶしの頂点から指幅４本分上がったところで、骨と筋肉の境目にとります。

 

私たち鍼灸師は、この経絡上に存在するツボに鍼灸治療をしています。

（※経絡とは五臓と繋がっていて、全身を巡るエネルギールートです。身体に不調が発生するとこの経絡に異常が表れ、経絡上のツボにその反応が出てきます。それを私たち鍼灸師は察知し、鍼灸で施術していきます。）

 

「三陰交」にツボとしての反応があれば効果的ですが、無かった場合は残念ながらあまり効力が発揮されません。

婦人科系＝「三陰交」と思っているとなかなか臨床現場では難しいことを実感しています。

ですので、セルフケアでお灸などをする場合、ツボの専門家である鍼灸師にアドバイスをもらってから行うことをお勧めします。

 

「三陰交」以外で、子宮と関係の深いツボではなく「経絡」についてお話します。

「経絡」は経脈（縦に上下に流れている気血の流れ）と絡脈（経脈と経脈を繋ぐ身体を横に流れる脈）の総称のことです。

子宮と関係の深い経絡とは？

子宮と関係が深い経絡は、「任脈（にんみゃく）」と「衝脈（しょうみゃく）」です。

「任脈」とは

身体の前面の正中線上にあります。

「任脈」は女性の胞宮から起こります。「陰脈の海」とも言われています。
月経、懐胎、出産の調節の機能を持っているので、「任脈は胞胎を主る」とも言われています。

 

「衝脈」とは

身体の背面の正中線上にあります。

「衝脈」は女性の胞宮から起こります。衝脈は十二経脈の帰結を調節する作用があるので、「十二経の海」、「血海」と呼称されております。
「衝脈」は月経を主ります。
任脈・衝脈・督脈は女性にとっては、いずれも胞中より起こるので、任・衝・督は「一源三岐」という言われています。
この三本の経脈には、生殖機能を調節する作用があるので「衝任を調理する」ことが女性の月経症の主要な治療原則となり、また「任督を温養する」ことは、男性、女性の生殖機能減退を治療する主要な方法となります。

 

「任脈」「衝脈」共に女性の子宮と大変関係が深いので、不妊治療や産前産後のケアにとても有効です。

自宅でセルケアする場合は、任脈上にある臍の上や衝脈上にある腰に、こんにゃく湿布やお灸を行うことがお勧めです。

不妊や産前産後のケアで大切な子宮に関係する経絡のまとめ

不妊治療中の方、産前産後のトラブルがある方以外でも、子宮に優しく補う生活を心がけることはとても大切です。

普段から、身体を冷やさない服装や食事、お灸やこんにゃく湿布など、取り組めることから実践していくといいと思います。

「一人一人の患者さんに何ができるのか？」を今後も考えて、皆様から愛される鍼灸治療院を目指していきます。

不妊症でお悩みの方、産前産後ケアでお困りの方は、

渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院にご相談下さい。