汗かけない人が汗をかけるようになるの？体質改善で気持ちいい汗を！

2020.09.17

今年の夏、汗をたくさんかきましたか？

私は昔からお昼ご飯を食べたら額に汗、お風呂に入ると首筋に汗と、夏はハンドタオルが欠かせないという感じです。

しかし最近、「暑さは感じるけど汗をかかない」という患者さんが時々いらっしゃいます。

汗が顔に出ないのでどんなに暑くても「涼しい顔をしている」とよく言われるそうです。

汗をかかないという事は、冷え症、疲れやすい、むくみやすいといった弊害もあります。

若い頃は、勢いだけで押し切って、体調不良に気付かないことが多いですが、年齢とともに気がつかないふりは出来なくなります。

現代人の汗をかきにくい理由

エアコンが普及して、今ではお家や会社、交通機関でも冷房が付いているのがあたりまえです。

夏は建物の外と中の温度差がすごくて、身体の体温調節機能も混乱するわけです。これでは体調不良にならないほうがおかしいくらいですよね。

渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院に来院している患者さんの話を聞くと、エアコンにより身体が冷え切ってしまっている方が多い印象です。

汗をかきにくい理由を東洋医学的にみる

汗は、東洋医学では「肺気」が影響します。

「肺」とは、西洋医学でいう呼吸器の働きを思い浮かべますよね？

東洋医学では、「肺の宣発作用」に栄養を全身へ渡すという働きがあります。 この働きは「脾」から運ばれた津液や水穀精微を「肺気の宣発作用」によって全身に散布し、皮毛まで運ぶ役割があり、霧（きり）のように細かく散布され全身に届かせます。 

この「肺の宣発作用」が失調すると、人体に必要なものの運搬も、不要なものの排泄もできなくなるので、疲れやすい、息切れ、声に力がないなどの症状が現れます。

また外邪が容易に侵入するためかぜをひきやすく、発汗や体温の調節がうまくいかなくなるので寒暖差についてゆけないなどの症状も現れます。

よって、汗をかきにくくなるのです。

さらに整体的な観点から分かりやすく説明すると、

肋骨まわりの肋間筋がかたくて、肺の動きが制限されていると汗をなかなかかけなくなります。

ここに動きが出てくると、呼吸も深く取れるようになり自然と汗もかきやすくなります。

自宅でできる、汗をかきやすくする方法！

①お風呂で湯船に浸かる

夏場はシャワーで済ませてしまう方も多いと思います。しかし、湯船に浸かることで、カラダを芯から温めることが出来ます。また、湯船に浸かり、水圧がカラダにかかることで、血管のポンプ作用が働き、全身に「気・血」を巡らすことが出来ます。

半身浴や足湯もお勧めです。

半身浴は、お湯の温度はぬるめ３７～３８℃。身体のみぞおちまでのお湯で、浸かる時間は長くても２０分くらいまで。長湯をしたい場合は必ずお水を用意して置いて下さい。脱水症状になる危険もありますので、何事もほどほどがいいです。

足湯は、少し熱めの温度の４０〜４２℃くらい。水深はくるぶしより上、ふくらはぎあたりまで浸かれば完璧です。心身ともにリラックスしたい場合は、お気に入りの入浴剤やアロマを入れるのがお勧め。好きな香りで、緊張が緩むでしょう。

②食養生

「肺」に働きかける食材は、

鴨、鶏、ハト麦、松の実、銀杏、大根、山芋、ユリ根、玉ネギ、長ネギ、白菜、レンコン、シソ、生姜、クルミ、梨、柚子　などです。

秋に旬を迎える食材もお勧めです。

汗をかきたいからといって、辛いものを食べるのは逆効果です。内側から「肺」のエネルギーを高めて、体質改善していきましょう。

まとめ

ふくもと治療院に通院されている方でも、「今まで汗をかきにくいと思っていたのに、治療を受けるようになってから、人並みに汗をかけるようになってきた！」と喜びの声を聞くことがあります。

汗はかけば良いのではなく、適度にかけることが大切です。

ふくもと治療院の鍼灸整体治療では、呼吸が深く出来るようになるので、肋骨付近に弾力が出てきます。

そうすると、全身の代謝が上がります。

全身に酸素を供給する「肺」はとても大切です。

汗をなかなかかけなくて、身体に不調のある方、お困りの方はご相談下さい。