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伝統医学の「経絡」「鍼灸」の歴史について!鍼灸とは何か?

鍼灸が効くって友人が言ってて、私も鍼したくなって探して来ましたっていう人がチラホラいらっしゃいます。すごく嬉しい瞬間です。もちろんその逆に鍼灸全然効かない、でも紹介でこちらに来たという方もいます。

しかし、多くの人が鍼灸は一体何をするものなのか理解されてはいません。

医師、看護師、医療従事者など、製薬会社の研究員の患者さんも鍼灸治療の効果を体感し、顔に??が出ていました。笑。

謎のベールに包まれている存在ではないでしょうか。

では私たち鍼灸師は、鍼や灸を使い一体何をしているのでしょうか。

私たち鍼灸師は「経絡(けいらく)に働きかけて鍼灸しています。」

経絡(けいらく)とは?

経絡とは「気」や「血」が体内を巡るための通り道。エネルギーの流れる道のようなものです。

経絡は「臓腑」と繋がっています。

よってその経絡に異常があると、繋がっている「臓腑」に影響が及び体の不調が出ます。

そして、その不調が経絡上の経穴(けいけつ)と呼ばれるツボに反応として出現してきます。

私たちは鍼灸師は、経穴を探して鍼灸治療をするのです。非常に微細な反応を感じ取って施術しています。

経絡の歴史

では、経絡はいつ頃から使われているものなのでしょうか?

経絡の記述の確固たる最古の文献は、地上で伝存してきた書物ではなく、地下に眠っていた出土物です。

代表文献には中国湖南省の省都、長沙市の東郊外にある馬王堆(まおうたい)の前漢3号墓から出土した医書群。そのひとつに絹布(けんぷ)に書かれた帛書(はくしょ)で、発掘後に『足臂十一脈灸経』と名づけられた文献がある。

これは当時の篆書(てんしょ:当時の字体)で記され、足と腕の11の経脈に灸をするための文献だが、内容は『霊枢』経脈篇の前身でした。

最初のまとまった中国医学書とされる『黄帝内経』の成立時期から考えると、 ほぼ 2100 年の歴史があります。

『黄帝内経』の体系は、『素問』『霊枢』『難経』を中心とした 書籍が明らかにするが、陰陽学説、五行学説、蔵府、経絡、腧穴、病因、治療の原則など、 現代日本の鍼灸の基本理論はこの体系を引き継いでいます。

 日本へ正式に伝来したのは 6 世紀とされるが、朝鮮半島の人々との交流はそれ以前より長 く続いており、中国医学は、朝鮮半島経由で早くから日本へもたらされていたと考えられます。伝来者は鑑真和上。

初めて鍼灸治療を受ける方にもわかる、鍼灸とは何か?

世界中で都市化が進み、ストレス、アレルギー、慢性疲労、不妊など、先進国特有のトラブルや生活習慣病が蔓延しています。

西洋医学では治せない、病気ではないけれど「何となく不調」病名のつかないそんな症状を訴える人々が、子どもから高齢者まで、幅広い層で増加しています。

その中で、古くからの伝統医学が見直され始めています。

なかでも東洋医学の中核を成す治療法「鍼灸(しんきゅう)」は世界中で注目され、「鍼灸」のメカニズム研究も各国で進められています。

渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院に来院している患者さんにこう聞かれました。

「鍼ってなにをしているの?どういうことなのですか?」(メカニズムが気になる様子。)

きっと鍼灸学会などで2日間以上にわたり議論できてしまうトピックではないでしょうか。

鍼灸施術させて頂いている側から、鍼灸治療とは何かをシンプルに答えるのであれば、「鍼や灸を使いツボに対して刺激をし、体の気血の流れを良くしている」が一番簡単な答えになると思います。

日本には様々な鍼灸施術のスタイルが存在しています。

中医派、少数鍼派、経絡治療派、トリガーポイント派、多数鍼派、電気鍼派などなど。

挙げたらきりがないくらい色々な考えで鍼灸をやっている人たちがいます。

音楽と同じで様々なジャンルがあります。

効果が出ればそれでいい。と個人的には思っています。その方に合った鍼灸治療をする必要もありますが。

やり方が違っても、否定や批判する必要もありません。

「鍼ってなにするの?どのようなメカニズムか不思議」これ、最初はみんなそう思いますよね。

私も鍼灸学校に入った時にそう思っていました。

長いお付き合いの来院している患者さんからは、「鍼を受けるとリラックスして、体が生き返る感じがする」

「自然治癒力が発動する感じがする」「休息のスイッチが押された感じ」「不調が改善し体が楽になる」などなど。

受け手の感覚はそれぞれで良いと思いますし、一人一人の感覚なので大事にしたいです。

終わりに

一人一人の鍼灸師で見えてる世界が全く異なっていると思います。

だから職人技なんです。技術に差が出るのです。鍼灸を過去に受けて効果を感じなかったという人も、もしかしたら他の人の鍼灸治療なら効果を感じることもあるかもしれません。

私自身も、鍼灸自体は悪くない、悪いのは自分の腕だと常に思っています。

鍼灸も野球選手と一緒で上手い下手があります。

野球選手も若くてもホームラン、ヒットを打つ人は打ちますよね。

年齢差が関係あるようで関係ないのが職人の世界(プロの世界)です。

鍼灸はロマンがあって大変面白いんです。なぜなら1000年前の鍼灸医学の歴史的文献を呼んで感銘を受けるのですから。歴史的名医たちと書物を通じて会話ができるのも魅力です。

いつも、鍼灸の未知なる可能性にワクワクしながら治療させて頂いてます。

先人たちの遺してくれたものを大切に繋いでいきたいと思います。

これからも一生懸命させて頂きます。

日本の伝統文化のひとつである、鍼灸治療、鍼灸医学を大切にこれからも当院にお越しの皆様とともに邁進していきます。

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Author Profile

福本晋平
福本晋平[東京都渋谷区渋谷駅の鍼灸整体院]ふくもと治療院院長
【鍼灸師】母の病をきっかけに治療家として鍼灸医学自然療法の道を志す。
最高の鍼灸を追求しようと日本各地、中国、韓国に渡る。
5年間の住込み修業を経て、姿勢・歪み治療専門の鍼灸整体院を渋谷桜丘町南平台そばに開院。
全国、海外から訪れる方の鍼灸治療に従事 不妊症、逆子など妊婦さんの鍼灸治療も行う。
「身体の癖・歪みを改善に導くことで自然治癒力を最大限引き出す」

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