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月経痛(生理痛)の原因と鍼灸治療

「生理痛がひどくて、夜もなかなか寝られない」「生理痛がひどく、毎月の生理が憂うつ」「毎月、生理の時に痛み止めを飲んでいる」

渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院にも上記のような生理痛(月経痛)に悩まされている方が多く来院されます。

毎月訪れる生理。出血があるだけでも大変なのに、つらい生理痛に悩まされている方は少なくありません。生理痛を経験したことがある女性は日本人女性の全体の約8割に及ぶとされており、ほとんどの女性が生理痛に苦しんだことがあると推測されます。

そこで今回は、生理痛が起こる原因から症状、ひどい痛みやその他の症状を和らげる対処法について説明いたします。

月経痛(生理痛)とは

女性特有の月経時(生理)に起こる痛みであり、生理痛とも言われて、800万人もの女性が国内で悩まされているといわれています。

月経痛には大きく分けて2種類あります。

①明らかな病変がない機能性月経痛

身体に問題となる原因疾患がなくて症状が現れます。通常は月経の1~2日目に痛みのピークがあり、引きつるような痛みが周期的に来ることが多いです。

②病変がある器質性月経痛

身体に何らかの原因疾患があって症状が現れます。子宮内膜症や子宮筋腫、子宮腺筋症などの器質的な病気に伴う月経困難症です。 30歳以降の女性に多くみられます。

月経痛(生理痛)の症状

日常生活に支障をきたすほどではなくても、生理痛はさまざまなつらい症状で女性を苦しめます。

代表的な症状は、腹痛、腰痛、頭痛、イライラ、貧血、吐き気、倦怠感、気分の落ち込みなどです。

月経痛(生理痛)の原因は

機能性月経痛の原因は、

プロスタグランジンの分泌量が多い、子宮の出口が狭い、冷えによる血行不良、ストレスなどです。

器質性月経痛の原因は、

子宮内膜炎、子宮筋腫、チョコレート嚢腫などに伴って起きます。明らかな病変がある場合です。下腹部の激しい痛み、下腹部がひっぱられるような、ひきつるような痛みなどで、仕事、会社に行けないほど辛い症状の方もいらっしゃいます。

鍼灸治療と月経痛(生理痛)

鍼灸整体治療の適応は機能性月経痛、器質性月経痛にも効果が期待できます。

血行不良やストレスを鍼灸治療を通じて改善させます。血行不良やストレスが長期間続くと瘀血(血液が長期間滞る状態)が発生します。

東洋医学では、身体の冷えや食生活、睡眠不足などで血流が悪くなると瘀血ができると考えます。また、ストレスを長期間感じていると身体の気の巡りが悪くなり、同じように瘀血が出来ると考えます。血行が良ければ、子宮内膜炎、子宮筋腫、チョコレート嚢腫などは発生しにくいのです。

渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院での月経痛の鍼灸症例

症例1

35歳女性

主な症状は、月経痛、PMS、不妊症、機能性月経痛 

「初経から35歳まで月経痛、PMSがあり会社を休んだりなど生活にも支障が出ていた」

週に一回通院してもらい、2ヶ月後には気づけば月経痛、PMSの症状が消失。驚きで旦那様まで鍼灸治療に来ました。

症例2

34歳女性

主な症状、チョコレート嚢腫、不妊症、器質性月経痛

「社会人になりチョコレート嚢腫が見つかり、下腹部に刺す痛みが続いていた」

半年間、週に一回の施術を受けるたびに症状は減少しました。今では妊娠もされ、2児のママです。

症例3

26歳女性

主な症状、月経痛、PMS、冷え性、機能性月経痛

「社会人になってから生理痛が起こるようになりました。イヴを服用し鎮痛させていた」

鍼灸治療を週に一回受けていただき、3ヶ月後には服薬が必要なくなりました。現在は月一回鍼灸治療で体調良好。

月経痛(生理痛)のセルフケア対策

食べ物や飲み物の工夫

生理中に避けたい食べ物があるのはご存じですか?まず避けたいのは、身体を冷やしてしまう飲食物です。冷たい飲食物の他にも、砂糖をふんだんに使用したケーキ・クッキー・アイスクリーム等も身体を冷やす原因になります。

ふくもと治療院の患者さんに問診していると、朝食がパン、コーヒー、ヨーグルト、フルーツを食べている方が本当に多いです。これは、身体を冷やす食事です朝はできれば和食で、味噌汁などの発酵食品を意識的に取り入れてみて下さい!

身体を温める

生理痛にとって一番の敵は、「冷え」です。身体の冷えは、生理痛を悪化させる原因となります。生理痛による下腹部や腰の痛みには、お腹や骨盤周辺、足首周りを温めると効果的です。カイロや毛布・ひざ掛け・腹巻きなどで温めることから始めてみましょう。

また、日頃からシャワー浴で済ますのではなく、入浴や足浴を生活習慣に取り入れてみましょう。生理痛の緩和には普段から身体を冷やさないことが大切です。強い冷房、冷たい飲み物、下半身を冷やすような薄着も避けた方が良いでしょう。 

自宅でストレッチ&軽い運動

足首をよく回したり、ラジオ体操などでも身体の血流の改善に繋がります。

足首が固くなると血行不良が起きやすくなります。また、現代人は肩甲骨周辺も緊張している方が多いので、よく動かすといいでしょう。肩甲骨を動かすと身体の代謝があがり血行不良が改善されやすくなります。

ツボを刺激する

生理のつらい不調を和らげるには、ツボの刺激やツボ温熱療法がおすすめです。

生理痛に効果的なツボを3つご紹介します!

気海(きかい)おへそから指で1~2本分下がったところにあるツボです。全身の血行を促進し、身体を温めるのに効果があります。

合谷(ごうこく)手の甲側の親指と人差し指の骨が交わるところよりも、若干人差し指に寄ったくぼみの位置にあるツボです。万能のツボと呼ばれ、自律神経の乱れを緩和する働きがあり、生理痛だけでなく首肩コリや風邪、精神安定にも効果を発揮します。

三陰交(さんいんこう足首の内側にあるくるぶしの一番高くなっているところに指をあてて、指4本分上に上がったところあるツボです。ホルモンバランスを整え、婦人科系のトラブル全般に効くツボとされています。

まとめ

月経痛(生理痛)に悩まされている方の多くは、PMSも併発していることが多いです。

PMS(月経前症候群)とは、Premenstual Syndrome の略で、生理3~10日位前に始まる、さまざまな精神的・身体的な不調のことです。精神的な不調とは、イライラしたり、気分が不安定になります。身体的な不調は、腰痛、胃痛、頭痛、下腹部のひっぱられる痛み、下腹部の鈍痛などが挙げられます。

ふくもと治療院に来られる不妊症に悩む方の多くは月経痛、生理痛、PMSなどを抱えています。これから妊娠を希望されている方は、月経痛やPMSの改善から妊活をスタートしても良いと思います。

先日(2021年6月21日)読売新聞のオンラインで月経痛が不妊予防支援健診項目の見直しがニュースにもなりました。

不妊予防支援、健診項目が見直され、月経痛などが追加されました。厚生労働省によると、20~30代の女性約800万人が月経痛に苦しんでおり、早期発見や重症化予防などの重要性が高まっています。

患者さんの中には、月経痛が当たり前になっている方も多いです。まさか、生理痛やPMSが不妊症の原因になると思っていない方も多いかもしれません。しかし、10年以上不妊治療と向き合ってきた結果、関係すると考えています。お悩みの方はお早めにご相談ください。

いつかこのブログが誰かのお役に立ちますように。

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Author Profile

福本晋平
福本晋平[東京都渋谷区渋谷駅の鍼灸整体院]ふくもと治療院院長
【鍼灸師】母の病をきっかけに治療家として鍼灸医学自然療法の道を志す。
最高の鍼灸を追求しようと日本各地、中国、韓国に渡る。
5年間の住込み修業を経て、姿勢・歪み治療専門の鍼灸整体院を渋谷桜丘町南平台そばに開院。
全国、海外から訪れる方の鍼灸治療に従事 不妊症、逆子など妊婦さんの鍼灸治療も行う。
「身体の癖・歪みを改善に導くことで自然治癒力を最大限引き出す」

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