【腱鞘炎 30代女性】産後の腱鞘炎がつらい！育児負担と睡眠不足から解放される方法

2024.11.26

これまでの経過

妊娠中に逆子で来院。施術を受けて逆子が改善し、無事に出産。その後、産後3ヶ月で育児負担による腱鞘炎と首・肩のこりが現れた。

治療経過

1回目：「腱鞘炎」や「首こり・肩こり」出産後のホルモンバランスの乱れと育児負担

この方は、出産後の「気血不足（きけつぶそく）」により筋肉や腱（けん）の栄養が足りなくなり、腱鞘炎や首・肩のこりを感じていた。「気（き）」は体のエネルギー、「血（けつ）」は体を潤す栄養のような役割を指す。さらに、抱っこや授乳などの反復動作が負担となり、痛みが悪化していた。

2回目：「慢性的な肩こり」や「腱鞘炎」育児疲れとストレスによる影響

再び来院された際も首・肩のこりと腱鞘炎が続いていた。鍼灸医学では、ストレスによる「肝の気滞（かんのきたい）」が原因と考えられる。「肝（かん）」は気（エネルギー）の巡りを管理し、ストレスが溜まるとその流れが滞る。これが筋肉や腱に影響を及ぼしていたと考える。

3回目：「育児による姿勢の歪み」肩こり・腱鞘炎の悪化

この方は、抱っこや授乳といった不自然な姿勢を続けることで、体に歪みが生じ、筋肉が硬くなり血流が悪化していた。血流が滞ると炎症が治りにくくなるため、こりや腱鞘炎が慢性化している状態だった。

4回目：「腰痛」と「膝痛」出産後の骨盤の歪みが影響

新たに腰痛や膝痛が加わり、腱鞘炎も継続していた。「腎虚（じんきょ）」という鍼灸医学の概念が関係している。「腎（じん）」は生命力の基礎で、出産後に弱まりやすく、骨盤が不安定になることで腰痛や膝への負担が増加していた。

5回目：「腱鞘炎の回復」体の巡りの改善と負担の軽減

この方の腱鞘炎は回復傾向にあった。施術で「気血（きけつ）」の巡りを改善し、腱や筋肉の緊張を和らげたことが効果を発揮したと考えられる。また、腰痛や膝痛も軽減し、育児負担を軽減するアドバイスやセルフケアの実践も回復を後押しした。

所感

産後は腱鞘炎に限らず、腰痛や膝痛、頭痛といった症状が起こりやすい時期だ。この方は育児負担が原因で体全体に負担がかかり、痛みや不調が慢性化していた。鍼灸医学では、「気血（きけつ）」を補い、筋肉や腱の炎症を緩和しながら、骨盤の歪みを整えることで症状の改善を図った。

 

特に、体全体の緊張をゆるめてバランスを整える施術で、腰痛や膝痛が軽減。この方からも「育児中の体が楽になり、日常生活に余裕が出た」との声をいただいた。痛みが強く眠れない場合は、整形外科でのステロイド注射やブロック注射と併用し、鍼灸整体で根本的な改善を目指す方法も効果的だ。

 

産後3年間は特に体の負担が大きい時期だ。2〜4週間に一度の定期的な全身ケアを行うことで、体と心の健康を保ち、育児も無理なく楽しめるようになる。

 

ママが元気で笑顔でいることが、家庭全体の幸福につながるので、ぜひご自身のケアを優先してほしい。 当院の鍼灸整体は、細かい可動域の検査で体の状態を観察し、緊張している部分を緩めて血流を良くし、改善に導きます。

 

※効果には個人差があります。