【肩の痛み・指のしびれ 50代男性】デスクワーク疲労から解放されるための治療法とは?
これまでの経過
・動悸感:30年前から月2回程度発生し、慢性的な疲労を感じていた。 ・右手のしびれ:3年前から中指と人差し指にしびれ感があり、理学療法で一時的に改善するも再発。 ・左側の痛み:週1回のランニングや長時間の運転、座位姿勢で左側に痛みが出る。 ・肩と首のこり:PC作業中や睡眠中に悪化する慢性的な「こり」が続いている。 ・運動習慣:フルマラソン経験があり、30代から腕立て伏せを週3回のペースで継続している。
治療経過
2回目:「骨盤の緊張」と「座りすぎによる血流不足の改善」
左殿部(お尻の部分)の緊張が軽減したが、長時間座ると再び痛みや不快感が現れる状態である。骨盤周りの筋肉の硬直と血流不足が主な原因と考えられる。また、頭頸部(首や頭の付け根)の緊張が腰や足の不調にも影響を与えている。ストレッチのセルフケアを指導し、血流改善を促す取り組みを開始した。
3回目:「姿勢の歪み」と「デスクワーク環境の見直し」
指のしびれや違和感はまだ残るが、頭頸部の緊張は軽減した。この原因はデスクワーク時の姿勢の歪みが影響していると考えられる。このため、作業中の姿勢を撮影し、モニターやキーボードの高さを調整するアドバイスを実施した。さらに胸椎(背中の中心部)のストレッチを取り入れることで、肩や首への負担を減らす取り組みを進めた。
4回目:「キーボード位置の調整」で「手のしびれを改善」
キーボードの位置を調整した結果、右手のしびれが10段階中3まで軽減した。長時間のタイピングによる手首の負担が減少し、血流が改善したことが要因と考えられる。適切なキーボード高さの設定により、腕や肩の筋肉への負担が軽減され、しびれ感が大幅に改善された。
所感
この方は、長時間のデスクワークによる慢性的な肩の痛みや指のしびれで生活の質が低下していた。特に右手中指と人差し指のしびれは、仕事中だけでなく睡眠中にも現れ、日常生活や集中力、睡眠の質に大きな影響を与えていた。 鍼灸医学的に、この方の症状は「気滞血瘀(きたいけつお)」や「腎虚(じんきょ)」に起因する可能性が考えられる。長時間の座位やストレスにより体内の気(エネルギー)の流れが滞り、血流が悪化したことで肩や首、腕に症状が現れた。また、長年の疲労が蓄積したことで、腎のエネルギーが不足し、全身の回復力が低下していたと推察される。
今回の治療では、特に手の陽明経(大腸経)に着目した。この経絡は手から肩、首、顔にかけてつながり、デスクワークで酷使される肩や腕のしびれ、首の緊張に深く関係する。また、肩こりや腕のだるさには、首や側頭部を通る少陽経(胆経)が影響しているケースも多いため、これらの経絡を整える施術を行った。 さらに、患者の左側の痛みや血流不足には、骨盤周りから脚を通る足の陽明経(胃経)も関連している。この経絡を調整することで全身の血流が改善し、症状の根本的な軽減につながったと考えられる。
治療を重ねる中で、日常生活にポジティブな変化が次々と現れた。趣味で続けていたランニングでは、左側の痛みを気にせずに以前よりも長い距離を走れるようになり、「体が軽くなった」と笑顔で語ってくれた。また、デスクワーク時のタイピングがスムーズになり、作業効率が上がったことで、仕事へのストレスが軽減された。患者自身がセルフケアを積極的に取り入れたことも、早期改善につながった要因の一つだ。
当院では患者一人ひとりの体質や生活習慣に合わせた施術を提供している。全身の緊張をゆるめて気血の巡りを整え、根本から症状を改善することを目指している。また、生活環境やセルフケアのアドバイスを通じて、再発を防ぎ、より良い生活をサポートしている。デスクワーク疲労や肩の痛み、指のしびれにお悩みの方は、ぜひ一度ご相談いただきたい。 当院の鍼灸整体は、細かい可動域の検査で体の状態を観察し、緊張している部分を緩めて血流を良くし、改善に導いている。 ※効果には個人差がある。
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