【左肩の可動域の悪さ 30代女性】「左肩が動かない…」スノーボード後の可動域制限が驚くほど改善！

2025.01.22

これまでの経過

「最近、左肩が思うように動かない…。」

30代女性のこの方は、20代から肩の違和感を感じていた。7年前にスノーボード（スノボ）で下部腰椎を圧迫骨折し、4年前には右肘靭帯損傷と左肩の脱臼を経験。その後もスノボを続けていたが、適切なケアをせずにいたため、左肩の可動域が狭くなり、腕が上がりにくくなっていた。

特に最近は肩を上げる動作が困難で、日常生活でも服を着るときや髪を結ぶときに不便さを感じるようになっていた。

鍼灸医学的には左肩の可動域制限の主な原因は、「瘀血（おけつ：血流が滞り、痛みや可動域の制限を引き起こす状態）」と「肝血虚（かんけっきょ：血の不足により筋肉や関節が十分に栄養されず、硬くなる状態）」にあると考えられる。過去の怪我によって血の巡りが悪くなり、筋肉や関節に十分な栄養が届かず、可動域が狭くなっている。また、「気滞（きたい：ストレスや緊張によって気の巡りが悪くなり、筋肉のこわばりや痛みを引き起こす状態）」による肩周囲の緊張も影響している。特に、肝の血が不足すると筋肉が硬くなり、可動性が損なわれやすい。

治療経過

週1回のペースで通院。

1回目：「左肩の改善傾向」肩こりや血流改善の兆し

左肩の状態が改善傾向にあることから、血流や筋肉の緊張がほぐれ始めている。「肩こり」や「首こり」は、血流不足による疲労感や痛みの原因となるため、回復の初期段階としてポジティブな変化が見られる。

2回目：「右股関節の緊張」骨盤の歪みや歩行の影響

左肩の調子は良好なものの、右股関節の緊張がまだ残っている。股関節は「骨盤の歪み」や「姿勢のバランス」に大きく影響するため、日常の歩行や座り姿勢にも注意が必要。左肩の改善が進んでいることから、今後の全身バランス調整が鍵となる。

3回目：「スノーボード後の股関節・首の緊張」スポーツ後の体のケアが重要

室内スノーボード練習施設に行ったことで、普段より股関節や首の緊張が強くなっている。「スポーツ後の筋肉疲労」や「姿勢の崩れ」が関係していると考えられるため、適切なストレッチやケアが必要。左手で受け身を取る動作に問題はなかったことから、関節の動き自体は良好と考えられる。

4回目：「左肩の完全回復」肩こりの解消と自然な動きの回復

左肩の違和感が完全になくなり、意識しなくても快適な状態が維持できている。「肩こり解消」や「筋肉の柔軟性向上」によるものと考えられ、良い姿勢や適度な運動を続けることでさらに安定する。股関節の緊張も減少しているため、全身のバランスが整いつつある。

所感

治療では、体の緊張を緩め、特に後頭下筋群や肩関節周囲の緊張を緩めると同時に、「瘀血」を解消するための股関節（前ももの陽明経）と、肩甲骨の可動域を広げるための整体を行い、「気滞」を緩和。腰部の調整も行い、全身のバランスを整えた。

「肩がしっかり動くようになった！」

治療を重ねることで、この方はスノボの動作にも支障を感じなくなり、以前のように思いっきり楽しめるようになった。服を着る動作や髪を結ぶ動作もスムーズになり、可動域の制限がなくなったことに驚いていた。

さらに、この方はスノボのジャンプの際に不安だった着地動作も、以前のようにスムーズに行えるようになった。左手でバランスを取る際の違和感が完全になくなり、自信を持って滑れるようになった。以前は肩の可動域が狭いために、無意識に左側をかばうような動きをしていたが、今ではそのクセもなくなり、滑りのフォームが安定していると実感している。

「怪我が治るだけでなく、スノボ自体の動きがスムーズになっているのを感じる。」と、この方は嬉しそうに話していた。

スポーツ後の怪我は、適切なケアをしないと可動域の制限につながる。特に肩関節は、全身のバランスと深く関係しているため、早めの対応が重要。左肩の可動域の悪さで悩んでいる方は、一度専門的な施術を受けてみるのもおすすめ。

当院の鍼灸整体は、細かい可動域の検査で体の状態を観察し、緊張している部分を緩めて血流を良くし、改善に導きます。

※効果には個人差があります。