【妊活不妊鍼灸整体30代女性症例】首や股関節の緊張を取って循環改善、4年間の不妊症を克服
これまでの妊活の経過
4年前から妊活をスタート。
1度、タイミング法で自然妊娠をしたが流産。
人工授精を3回したが妊娠せず。
体外受精にステップアップし、3回中1度陽性判定が出るが流産。
夜なかなか寝付けず、夜中に何度も起きてしまう。
常に頭が重く、天気が悪い日に頭痛や眠気が強くなる。
下半身や腰が冷えやすい。
消化吸収が弱いのか、常に満腹感がある。胃が重くて、お腹が張って痛い。
お酒を飲むと右側の背中が張って痛くなる。
首こり肩こりがある。
1回目 首こり肩こりは当たり前じゃない、不妊の原因にも
当院独自の施術前の検査法を実施したところ、首(頭頸関節)の緊張と、両肘の緊張、そして股関節の緊張が強かった。
常に頭が重く、夜なかなか寝付けなかったり、途中で起きてしまうと話していたが、1番の原因はこの首(頭頸関節)の緊張にある。
首の後ろは自律神経が通っている。慢性的な首こりが続くと、自律神経が乱れて交感神経が優位になる。すると、体も心も休む体制にならず、常に興奮状態が続いてしまう。
また、常に筋緊張が続いているため、低気圧などの外からの圧力で頭痛が起きやすい状態にある。
首(頭頸関節)の緊張を取ることで頭の重さや不眠症、天気による頭痛は解消できる。
仕事は毎日PC作業をしているとのこと。PCを使う際、肘をはって力を入れた状態で操作をしている癖が検査法で読み取れた。一見、肘と肩は別の部位だから関係ないように感じられる。しかし「肩肘を張る」という言葉もあるように、肘を緊張させれば自ずと肩も緊張する。
肩こりに悩んでいるとのことだったが、肘の緊張と首の緊張、両方が関わっていると考えられる。
緊張点を中心に全身の背術を行い、まずは首の緊張をとるセルフケアを伝えた。2回目の来院時に肘の緊張を取る練習を一緒に行った。
3回目 肘の緊張がなくなることで肩こり改善
毎回、施術前の検査法を実施しているが、肘の緊張が徐々に緩んでいるのが感じられた。
同時に肩こりの痛みが以前より減ってきたと本人談。
4回目 イライラしやすい…原因不明の不妊症でよく見られる症状
2月末、頭の重さとイライラが酷いとのこと。東洋医学で言うと春は肝の季節。肝に変調が起きるとストレスが溜まりやすくイライラしたり、のぼせやすくなったり、目や筋肉に影響が出やすくなる。
お酒を飲むと右側の背中が張って痛くなると言っていたが、これも肝に負担がかかったために出る痛み。肝臓は体の右側にあるため、丁度肝臓の裏に当たる右背部の筋肉が張って痛みが出ることがある。
普段から頭が重いことや、肝に影響が出やすいことから、肝鬱気滞(かんうつきたい)の体質と言える。
気滞(きたい)とは気が滞り、巡りが悪くなっている状態で、原因不明の不妊症においてよく見られる体質である。
→東洋医学的に診た不妊症における(原因)8つのタイプ別不妊鍼灸施術ポイント!!
10回目 循環が良くなり食欲不振が解消
ずっと腹部の膨満感があり、食欲がない状態が続いていたが、お腹が空くようになったと本人談。腹診(腹部を触診すること)をすると、以前の冷え感がなくなり、温かくなった。また、初診の際に見られた股関節の緊張もなくなってきた。
定期的な施術により全身の巡りが良くなり、気滞が解消されたためと言える。
24回目 気血の滞り解消(血流が良くなる)で妊娠率が上がる
施術前の検査法で首の緊張が緩んできたことが確認できた。本人も顔のむくみがなくなってきたことがわかり、今まで全身が滞っていたことを実感したとのこと。
体質も改善されてきたため、そろそろ体外受精を再開することを提案。
その後 着床・妊娠
不妊鍼灸整体治療を始めて約8ヶ月、体外受精による移植で陽性判定(妊娠判定)が出る。その後も鍼灸整体治療を受けながら順調に経過。
所感
首(頭頸関節)緊張や股関節の緊張は不妊症に関係してる
生殖機能のメカニズムを制御する女性ホルモンは、脳の下垂体から分泌される。分泌されたホルモンは血中へ放出され、首を通り、全身へ作用していく。つまり首肩周りの緊張が強く、血流が悪い状態ではホルモンの働きを十分に伝えられないと考える。
また、骨盤内の臓器(子宮や卵巣)へは総腸骨動脈という血管から栄養を送っている。
股関節の動きがスムーズでないと、血管が圧迫され、生殖器への循環がうまくされない。
渋谷で10年、不妊症で悩む人たちの体の状態を細く見てきた。
病院の検査では異常はない…なのに着床しないと悩み、苦労してきた人たち。その人たちが首(頭頸関節)や股関節の動きを改善することで着床するケースを数え切れないくらい経験した。
不妊症の原因にもなる気滞タイプ(循環不良)
気滞はストレスや運動不足、肝臓の機能の低下などが原因で気の巡りが悪くなる状態のことで、不妊の原因にもなる。
気滞による症状
・イライラする
・ゲップやおならが出やすい
・お腹が張りやすい
・顔がほてる
・頭が重い
・手足が冷たい
・月経周期の乱れ
・精神的に不安定になる
・食欲が乱れる
原因不明の不妊症で悩んでいる人で上記の状態で困っている方が、不妊鍼灸治療で巡りが良くなり、妊娠につながっている。
ただ、一重に「気滞」といっても原因や症状は人それぞれ。そのために当院では丁寧な問診と施術前検査法を心がけている。
一人一人に寄り添った、オーダーメイドの鍼灸整体治療を行なっている。
※効果には個人差があります。
【東京都渋谷区渋谷駅の鍼灸整体ふくもと治療院】
東京・渋谷にある鍼灸整体治療院
ふくもと治療院
東京・渋谷駅徒歩5分鍼灸整体専門の治療院
東京都渋谷区桜丘町31-8渋谷ビレッジ南平台3F
0364161819
受付時間10時〜20時
休診日 日曜・月曜・祝日
https://fukumoto-physio-tokyo.com
Author Profile
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【鍼灸師】母の病をきっかけに治療家として鍼灸医学自然療法の道を志す。
最高の鍼灸を追求しようと日本各地、中国、韓国に渡る。
5年間の住込み修業を経て、姿勢・歪み治療専門の鍼灸整体院を渋谷桜丘町南平台そばに開院。
全国、海外から訪れる方の鍼灸治療に従事 不妊症、逆子など妊婦さんの鍼灸治療も行う。
「身体の癖・歪みを改善に導くことで自然治癒力を最大限引き出す」