不妊治療における鍼灸医学の見解!初めて鍼灸を調べる方にむけて。
不妊治療を受けてこられる多くの方は、皆さん自分の「数値」に関してすごく詳しいです。
しかし、「数値」というのはその時に計測したことであって、全てではないと思っています。
これは健康診断などでも言えますが、数値は数値でしかない。
毎日天気が変わり、四季が変化するということは、事象は、刻々と変化して動いているということを忘れないで頂きたいと思います。
多くの人は数字にとらわれてしまい、ネガティブな思考に陥ってしまうのです。
当院でも考慮はしますが、それが全てではないのです。
ある時のタイミングで計測したら、その数値だった。
何も改善していなければ、数値に変化はなかなか起き得ないのです。
数値が悪いからと言って、凹む必要はありません。
まだまだこれから取り組めることがたくさんあります。
渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院では、自分でも取り組めることを当院に来院された時に一緒にお話していきます。
数値が〇〇だったから私は授かりにくい。人間は感情の生き物でもあります。感情によって体が影響を受けます。
不妊治療における以下代表的な数値
卵胞刺激ホルモンFSH、黄体形成ホルモンLH、LH/FSH比、プロラクチン、甲状腺刺激ホルモン、エストラジオール17β(卵胞ホルモン)、プロゲステロン(黄体ホルモン)などが挙げられます。
西洋医学は細分化していって、細胞レベルで診ていきます。確かに原因は分かるけど、その対策が薬でしかない。
私たちの東洋医学と呼ばれる「鍼灸医学」や「漢方医学」では、人をカラダ全体的に診て、バックグラウンドを大切にします。
「鍼灸医学」では人を数値でみることはしません。人が人を診るのです。
私たちは、その人の本来持っているチカラを蘇らせることをしていきます。
川の流れが滞っていたらその流れを流すように。根本から改善していくようにカラダに促します。
すべてのことに、原因があります。
今回は、東洋医学では不妊をどう捉えて治療していくのかをご紹介していきます。
初めて鍼灸を調べる人向けに、不妊治療における鍼灸医学の見解を一般の人にも分かりやすくお伝えしていきたいと思います。
鍼灸治療で不妊治療とは、何をするの?
私たち鍼灸医学では、「経絡」というものをとても大切にしています。
「経絡」というのは目には見えない体内を走るエネルギールートと言えるでしょう。
このエネルギールートには「気」・「血」・「水」が通っています。
この経絡上に「経穴(ツボ)」と呼ばれるものがあり、ここに鍼や灸をします。
身体に異変があると、この経絡上に反応が出るのです。そこが(ツボ)です。
反応が出ていないツボは、ほとんど効きません。
このツボの選択が、西洋の病院でいう薬を処方するような意味合いです。
私たちは最終的なツボの選択は、鍼灸師の感覚に委ねられます。
ですので、人によって技術差が生まれます。
名医の鍼灸師たちはこの感覚が臨床経験に基づき蓄積され、長けているのではないかと思います。
経絡と臓腑の話をすると大変長くなるので興味のある人は調べてみて下さい。
私たちは目に見えない大切なものを扱っています。
人の感情や想いは目に見えません。
しかし、その感情はカラダに多大な影響を与えます。
医師から言われた一言で傷つきますし、悲しくなります。カラダはそれを引きずってしまい不調として現れるのです。
冷えによる不妊
鍼灸医学は1400年前から不妊症の鍼灸をしてきています。
医学的な書物も存在します。そこに記載されている内容がタイトルにもある熱が不足した状態の不妊症です。
分かりやすく言い換えるなら「冷えによる不妊症」です。
東洋医学では不妊症を、カラダの中で生命力を作り出す「腎」の働きが低下したために熱が不足してカラダが冷え、気・血・水の流れが悪くなると捉えます。
このため、「腎」を温めることが治療のキホンとなります。
「腎」については、こちらのブログに詳しく書いてあるので、ご覧ください。
循環不全が発生してしまっているので、これを改善しないといけません。
人それぞれ違う性格をしているようにカラダにも癖があります。
その人の体質に合ったセルフケアを行うことが大切です。
やはり、身体の根本的な改善もまた必要不可欠なので、鍼灸整体をすることで循環不全を改善していき、巡りの良いカラダにしていきます。
冷え性や冷え感を感じていて、なかなか妊活の結果が出ない方は一度ご相談下さい。
熱による不妊
近年増加傾向にある不妊が、この熱が過剰になった不妊症です。
簡単言うと、不必要な熱が体内にこもって不妊になります。
暴飲暴食、夜更かし、PCやスマホを長時間使用したりすると体内に熱がこもり、「血」や「津液」が消耗されてしまいます。
不妊治療で使用する黄体ホルモン剤には、熱をもたらすものが多いです。
熱がこもって不妊になっている方が、こうした不妊治療を受けても悪循環になることがあります。
熱が過剰になっている代表的な症状は、喉が乾く、目の奥が痛い、頭痛、肩こり、首こり、目の充血などが挙げられます。
上記の症状が当てはまる方は、熱による不妊が疑われます。
不妊治療における、東洋医学の見解のまとめ
東洋医学では、生命体に限らずこの世の全ては一つの“気”でできているとしています。こうした考え方は「気一元論」と呼ばれています。東洋哲学は気一元論。西洋哲学は唯物論。
少し難しいかもしれませんが、気候の変化や天候の変化、不安やイライラ等の精神的ストレスで、体の調子が悪くなる事がありますよね。
ですので、鍼灸治療を通して、その人の歩んできた生活背景も含めて、トータルでサポートして行くのが東洋医学の考え方です。
不妊治療に取り組み、なかなか結果が出ずに悩みを抱えている方は、ぜひ一度ご連絡ください。
【東京都渋谷区渋谷駅の鍼灸整体ふくもと治療院】
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