【妊娠しやすい食事とは?】日本人の身体にはお米が合っている!
以前に書いたブログで、【ふくもと治療院が大切にしている、妊活における『日々の養生』】にも乗っていますが、妊活において大切なのは、睡眠・食事・運動です。
https://fukumoto-physio-tokyo.com/blog/3438
最近、渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院に初めていらっしゃる患者さんの問診表をみていて思うことがあります。
「本当に正しい事を、なんとか皆さんに伝えていかなければいけない」と。
これまで数多くの不妊治療に取り組む方をみてきて、確信に変わりました。
コツコツ継続し続けることが道をひらくということを。
どんな人が妊娠しますか。と聞かれたらコツコツ継続できて、前向きに取り組む人と答えます。
かつて子どもは、「授かりもの」でしたが、コンドームの普及により「作るもの」に変わり、昨今では体外受精などで「作ってもらうもの」に変わろうとしています。
しかし、どんな形で妊娠したとしても、赤ちゃんをお腹で育むのには違いはありません。
『食事』が身体を作ると言っても過言ではないと思います。
今回は、その『食事』についてです。
不妊治療に限らず、子育てや健康に日々過ごすために欠かせない知識だと思っております。
お米の大切さ
第二次世界大戦後の高度経済成長期以降、欧米食に少しでも近ずけて、日本人の体格を大きくしようとしてきました。
その結果、かつてはデンプン食で暮らしていた日本人が、米を食べる量が減り、肉・魚・小麦が増え、乳製品を意識的に多く取るようになりました。
NHKの特別番組の食の起源の第一回目もなんとお米が取り上げられていました。いかに日本人に適しているかを番組では放送していました。
https://www.nhk.or.jp/special/shoku/series/01/
渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院に妊活のために初めて来る患者さんに、日々のお食事のことも問診表に書いてもらっています。その一部をご紹介します。
例1)朝:コーヒーとプロテイン 昼:菓子パン 夜:肉、魚、副菜、汁物、ビール
例2)朝:シリアル 昼:麺類 夜:定食
例3)朝:パン 昼:お弁当 夜:無し、又はお菓子
例4)朝:無し 昼:定食とヨーグルト 夜:食べたり食べなかったり
上記の食事メニューは、ごく一部の方ではなく、かなり多くの方が似たような食事をされていました。
お米を食べることが圧倒的に少ないように思います。
そして、全体のバランスはどうでしょうか?自分に子どもができた時、同じ食事を子どもにも出すのでしょうか。
昨今の日本人の食事は、お米を食べる量は本当に少なくなりました。
かつて日本では「お米を食べると馬鹿になる」といった人がいました。
学校給食では「ご飯を残しても牛乳とおかずは残さずに」と指導されました。
現在でも「お米を食べると太る」と思い込んでいる人がいます。
もしお米を食べて太るのだとしたら、現在の二倍以上ものお米を食べていた1960年代までの日本人はかなり肥満であったはずです。
江戸時代の頃の食事は、現在のように「飽食」と言われるような状態ではありませんが、身体にとっては素晴らしい「豊食」でした。そして日本人は豊かな健康と体力を築きあげていたのです。
日本食の素晴らしさを証明したベルツの実験
1876年から1905年までのおよそ30年間日本に滞在し東京医学校(現在の東京大学医学部)で医学教育にあたったベルツは、とても面白いエピソードを記録しています。
東京から日光まで行った時に、1度目は馬で行きました。その時は途中で馬を6回乗り換えて14時間近くかかったそうです。そして2度目は人力車に乗っていったところ、その車夫は一人です14時間半で行ってしまったそうです。
馬よりすごいと思い、実験を始めました。
人力車夫を二人雇い、食事を調べながら毎日体重80キロの人を乗せて40キロの道を走らせたということです。
ベルツは日本に栄養学を紹介した人ですが、彼らの食事が栄養学の知識からあまりにもかけ離れていたので、自分の知識に従って肉を買い与えました。その結果、、人力車夫は三日で疲労が激しく走れなくなったということです。
ベルツの実験からもわかるように、日本人の身体には、お米や芋類や豆などのデンプン質はとても合っているということです。そして、肉を偏って食べていると、身体は重くなりパフォーマンス能力も低下するのいうことを示唆しています。
「ハレ」と「ケ」
第一次ベビーブーム世代の方々はすでに70代になっています。彼らに子どもの頃の誕生日の食事について聞いてみて下さい。「あの時のカレーライスはうまかったな〜」というような返事がかえってきます。
同じ質問を20代の人にしたらどんな返事になるでしょうか。きっと、はっきり覚えていない人が大半でしょう。ケーキが出たことは覚えていても、食事は覚えていないのです。
これは、誕生日が特別な日ではなくなっていることを示唆しています。
現代人は、SNSの普及から普段の食事も誰かに見せるということも日常的にやっている方も多いので、それも影響しているのかも知れません。
本来であれば、日常の食事、すなわち「ケ」の食事と、特別な日の食事「ハレ」の食事とが区別されなければいけないのです。
まとめ
現在の欧米化された食べ方をしている人から見ると、昔ながらの和食中心の食事は、粗末に見えるかもしれません。
しかし、非常に身体に優しい食べ方とも言えます。現在では、逆に欧米諸国が和食を取り入れているようにも感じます。
料理の見かけ上の豊かさは、文明開化以来の欧米への憧れみたいなものが作り出した、いわば「文化的尺度」としての豊かさです。それは「生物学的尺度」で見ると、必ずしも身体に優しい食べ方とは言えないのです。
日本人が築き上げてきた食生活は、食性と食文化とを、うまく調和させたものでした。
先人の知恵と、それを可能にした日本の自然環境に感謝し、現代社会の利便性とも調和を図りながら、生活の中に日本本来の食文化を取り入れていきたいですね。
今回のブログは耳が痛い方も多かったのではないでしょうか。増え続ける生活習慣病、飽食の時代が生み出した病気の数々。
今一度私たち自身も食事を見直す良いきっかけとなりました。今後もコツコツと伝え続けて参ります。
妊活をされている方もぜひ見直して実践して下さい。このブログがいつか誰かの役に立ちますように。
【東京都渋谷区渋谷駅の鍼灸整体ふくもと治療院】
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Author Profile
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【鍼灸師】母の病をきっかけに治療家として鍼灸医学自然療法の道を志す。
最高の鍼灸を追求しようと日本各地、中国、韓国に渡る。
5年間の住込み修業を経て、姿勢・歪み治療専門の鍼灸整体院を渋谷桜丘町南平台そばに開院。
全国、海外から訪れる方の鍼灸治療に従事 不妊症、逆子など妊婦さんの鍼灸治療も行う。
「身体の癖・歪みを改善に導くことで自然治癒力を最大限引き出す」