不妊治療を始める夫婦のやるべき不妊検査8選!!
不妊の検査って必要?
不妊の検査は妊娠しにくい根本的な原因がないかを調べるために行う。
女性だけでなく、男性の検査もある。
排卵が行われているか、卵管が通っているか、精子の数や運動率が十分にあるかなどだ。
タイミング法で自然妊娠を希望する場合でも、これらの要素が大切になってくる。
一般的に不妊症とは「夫婦が避妊せずに通常の性生活を続けた場合に、2年以上たっても妊娠に至らない状態」とされている。しかし、女性の年齢が高い場合や婦人科系疾患の経験がある場合など、不安があれば1年に満たなくても早めに検査を受けることを推奨する。
不妊の検査ってどんなことをするの?
どんな目的でどのような検査が実施されているのかまとめてみる。
経膣超音波検査
超音波(エコー)画像を観察・解析して子宮や卵巣に異常がないかを検査する。これは腟内に細い器具を挿入して行う。子宮内膜の状態を確認するほか、子宮筋腫や子宮内膜症、子宮内膜ポリープ、卵巣囊腫などがないかを確認する。
血液検査
血液からは貧血や感染症の有無を確認できる他、肝臓や腎臓などの内臓系に病気がないかのチェックや、排卵や妊娠にかかわるホルモンも調べられる(内分泌検査)。特に内分泌検査は重要だ。
内分泌検査
妊娠に必要なホルモンの値を調べる。卵胞が育ち排卵するまでの過程で、脳下垂体から分泌される性腺刺激ホルモン(FSH, LH)やプロラクチンといったホルモンが重要な役割をはたす。この3つのホルモンのバランスが崩れることにより排卵障害を引き起こす。さらに、子宮内膜を妊娠に適した状態に保つ黄体ホルモン(プロゲステロン)。このプロゲステロンは高温期を保つ働きもある。十分に分泌されない場合、高温期が短くなり妊娠の成立が難しくなる。
AMH検査
血液検査の1つで、血液中に含まれるAMH (卵胞の成長過程で出るホルモン)の濃度を測ることで、発育過程の卵胞の数(量)を推測することができる。卵胞がどの程度卵巣に残っているかを推測する指標になる検査。平均と比較して数値が高いか低いかで、今後の治療方針を判断する目安として使う。決して卵巣の年齢を計るものではない。
→AMH検査とは?検査でわかることと卵子の質を上げる方法
頸管クラミジア抗原検査
クラミジア感染の有無を調べる検査。検査用の細い綿棒で腟分泌物を採取して調べる。陽性であれば、過去のクラミジア感染の影響で、卵管や卵管采(卵管の先端)が炎症によりつまっていたり、卵管や卵巣周囲に癒着がある可能性が考えられる(卵管性不妊)。ただし、クラミジア抗体陽性者がかならず卵管性不妊になるとは限らず、自然妊娠しているケースも少なくない。
卵管疎通検査
子宮の形状や卵管が通っているかどうかを調べる検査。卵管疎通検査には、超音波断層法と通水法を組み合わせた超音波卵管疎通検査の他、子宮卵管造影法、卵管通水法、卵管通気法がある。いずれも検査の過程で卵管内に圧がかかるため、狭窄や詰まりが解消して卵管の疎通障害が改善することがあり、治療的な役割もある。
超音波卵管疎通検査
子宮の入り口からカテーテル(チューブ)を子宮内に挿入。そこから小さな気泡を含む液体(超音波用の造影剤)をゆっくり流し込む。液の流れ方を超音波で見て、両側の卵管の走行を観察する。
子宮卵管造影検査
子宮内に造影剤を注入し、卵管へ流れるのを待ってからX線で撮影し、画像を確認する。卵管閉塞の位置も特定できる。
卵管通水法
腟から子宮腔にカテーテルを挿入し、生理食塩水を注入する。食塩水が左右の卵管に流れ出ていくかを観察する。事前にクラミジア検査が必要(陽性の場合感染範囲を広げてしまう可能性がある)。
卵管通気法
卵管に一定の圧で炭酸ガスを注入し子宮内圧の変化を記録する。ただし、この検査では左右差を判別することが難しい。
フーナーテスト
精子が子宮頸管を通って子宮まで辿り着いているかを調べる検査。精子と子宮頸管粘液との適合性が調べられる。排卵日に合わせて性交渉を行い、性交後の子宮頸管粘液内の精子を調べる。ただし、頸管粘液の性質と状態や精子の運動率等に結果が大きく左右されるため、海外ではエビデンスレベルが低いとされている。
男性の精液検査
専用の容器に精液を採取し、量や濃度、運動率を調べる。検査は3〜5日ほど禁欲した状態(射精していない状態)で受ける。射精精液中に精子が見当たらない無精子症の確認もできる(数回検査が必要)。ただし、男性の造成機能も女性と同じようにストレスや疲労の影響を大きく受けるため、その日の体調によって結果が変わることがある。
不妊の検査の費用って?
検査費用は保険が適用されるものと、AMH検査のように全額自費となるものがある。
具体的な費用に関しては各医療機関に問い合わせてほしい。
妊活で大事なのはサプリではない
不妊治療を始める上で、まず不妊の原因を知ることはとても大切だ。早めに原因が特定できれば、何をするべきか、何が必要なのかが明確になる。具体的な原因が見つかれば治療をすることで妊娠の確率を上げられる。
ネット上には多種多様な情報があり、何が正しいのか迷ってしまうこともある。妊娠しやすいサプリや食材の情報、健康法、体質改善、よもぎ蒸し、鍼灸治療、漢方、人工授精や体外受精の情報。調べればいくらでも出てくる。
しかし、忘れないでほしい。妊活において1番大切なのはあなたの身体だということを。
卵を作り育むのも、妊娠して出産するまで赤ちゃんを育てるのも、あなたの身体。サプリは補助的なものである。
土台となる身体が健康な状態であるかどうか。それを知るために上記にあげたような検査は有用だと言える。
もし、検査では原因が見つからず、原因不明不妊と言われた場合でも、慌てる必要は全くない。まだあなたの身体のためにできることはたくさんある。当院には原因不明の不妊症と診断を受けて来院される方がほとんどだ。上記の検査をまだしていない人には推奨することもある。
当院では、ひとりひとりの話を詳しく聞き、身体を細かく検査・観察した上で、あなたの身体のためにできることを提案している。妊活に取り組むご夫婦の半歩後ろで、迷った時は振り返ってもらえばいつでもアドバイス等させてもらいながら一緒に歩んでいきたいと考えている。
※効果には個人差があります。
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