【不妊治療/不妊鍼灸】体外受精の移植で聞く初期胚、胚盤胞、新鮮胚、凍結胚、種類の違いと妊娠率について
体外受精の移植する胚の種類について
移植する胚は、新鮮初期胚・凍結初期胚・新鮮胚盤胞・凍結胚盤胞の4種類がある。
そもそも「初期胚」と「胚盤胞」はどう違うのか。
上の図は採卵した後、培養中の受精卵の成長過程である。受精した卵は2分割胚、4分割胚と成長し、5〜6日ほどで着床前の状態である胚盤胞になる。
このうち初期胚とは、胚盤胞になる前の4分割胚や8分割胚の状態を指す。
胚盤胞まで育った胚を移植する方が、妊娠する確率は高いと言われている。
しかし、体外でなかなか胚盤胞まで育たない場合は初期胚移植を選択することもある。胚の成長は卵子と精子の質による。全ての受精卵が順調に胚盤胞まで成長するとは限らない。
次に「新鮮」と「凍結」の違いについて。
採卵した周期にすぐ胚移植をするのが新鮮胚移植。
胚を一度凍結保存して、子宮の状態を整えてから胚移植をすることを凍結融解胚移植と呼ぶ。
新鮮胚移植
【メリット】
・採卵周期と同じ周期に移植するため、治療期間が短い。
・凍結融解のコストがかからないため、料金が安い。
・胚が凍結融解の負荷を受けず、自然な形で移植できる。
【デメリット】
・妊娠率は凍結融解胚移植に比べて低い。
・子宮内膜の厚さによって移植できないことがある(薄くても厚くても難しい)
・卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の場合は不適応(重症化するリスクがある)
凍結融解胚移植
【メリット】
・妊娠率が新鮮胚移植に比べて高い(流産率も低い)
・子宮環境を整えてから胚移植を行える。
・卵巣過剰刺激症候群(OHSS)発症のリスクを回避できる。
・多胎妊娠を防げる。
・日程調整がしやすい。
【デメリット】
・凍結、融解の作業にコストがかかる。
・凍結、融解の過程で胚が変性する可能性がある。
胚移植の種類で妊娠率は変わる
※出典:公益社団法人日本産科婦人科学会 2021年 体外受精・胚移植等の臨床実施成績
グラフでは、紫が凍結胚盤胞、赤が新鮮胚盤胞、緑が凍結初期胚、青が新鮮初期胚となっている。
どの年代で見ても凍結胚盤胞がもっとも妊娠率が高いのがわかる。
凍結融解胚移植の妊娠率が高い理由
凍結融解胚移植は子宮環境を整えてから胚移植を行うことができる。
採卵直後は子宮の収縮が強い。1周期以上遅らせることで子宮の収縮が治り、子宮内のホルモン環境も安定した状態で移植ができる。
また、妊娠する可能性の高い胚を選んで凍結保存しておける点や、自身の体調に合わせて移植日を決定できる点も妊娠率向上に影響している。
妊活(不妊治療)において不妊鍼灸整体を取り入れる人が増えてきた理由
昨今…特に2024年は、体外受精を始めたばかりというタイミングで、当院に初診で来られる人が非常に多かった。体外受精を始めるにあたり、いろいろなことを調べ、他に何かできることはないかと考え、不妊鍼灸を選択する人が増えている。
中には、体外受精に進む前に体を整えておきたい!と、病院に行く前に当院へ来院される方もいた。
そういう人たちはほとんど3ヶ月〜1年ほどで、妊娠した、培養が上手くいったなど、嬉しい報告をしてくれている。
インターネットを使えば、膨大な情報が手に入る時代だ。
病院での不妊治療も、得意なことと不得意なことがある。
前述した通り、一番妊娠率が高いのは「凍結胚盤胞」の移植だが、凍結できる胚盤胞が得られるかどうかは、卵子や精子の質にかかっている。質の良い卵子や質の良い精子を作る薬は、残念ながら今の西洋医療には存在しない。卵子も精子も、作るのは人間の体の力だ。
排卵や受精の手助けをし、妊娠率を上げることは西洋医学の得意分野だ。
逆に西洋医学が不得意な点、質の良い卵子や質の良い精子を作るために、体を整える(心身ともに健康にする)ことは、東洋医学である鍼灸整体治療の真骨頂だ。
不妊治療を第一線で牽引するドクターも、同じ話をしている。
【不妊治療/体外受精】どうしても赤ちゃんが欲しい、そんな想いから生まれた医療 体外受精とは?「体外受精、顕微授精の得意なことと、不得意なこと」
西洋医学と東洋医学それぞれ得意なことを活かして、赤ちゃんが欲しいと頑張るご夫婦の手助けが出来れば良いと考えている。
2025年も、夢を叶えた笑顔のご夫婦が増えますように…。
※効果には個人差があります。
【東京都渋谷区渋谷駅の鍼灸整体ふくもと治療院】
東京・渋谷にある鍼灸整体治療院
ふくもと治療院
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東京都渋谷区桜丘町31-8渋谷ビレッジ南平台3F
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Author Profile
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【鍼灸師】母の病をきっかけに治療家として鍼灸医学自然療法の道を志す。
最高の鍼灸を追求しようと日本各地、中国、韓国に渡る。
5年間の住込み修業を経て、姿勢・歪み治療専門の鍼灸整体院を渋谷桜丘町南平台そばに開院。
全国、海外から訪れる方の鍼灸治療に従事 不妊症、逆子など妊婦さんの鍼灸治療も行う。
「身体の癖・歪みを改善に導くことで自然治癒力を最大限引き出す」