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気候の変化と身体の関係!【東洋医学的にみる気象病とは?】

今年は例年に比べて梅雨が長くて、スッキリしない天気が続いていますね。

我が家も洗濯物が乾かないのでコインランドリーに行ったり、子どもたちも外で遊べずにエネルギーが発散しきれずにいます。

こんな日が続くと、なんだか気分もうつうつとしてきますよね…。

なんだか心も体もスッキリしないと感じている方、多いと思います。

以前もお話ししましたが、天気と体調には深い関係があります。

東洋医学では、身体の中を『気・血・水』の3つが過不足なく保たれ、循環している状態を「健康」と考えます。

しかし、長雨が続いたり台風が近づいたり、天気が崩れたりすると、『気』の流れに異常が起こり、『水』の流れも変調をきたします。

人間の体の70%は水でできているので、『水』が変調を起こしてしまうと、様々な病症が現れます。

これを現代では【気象病】と言うようです。

東洋医学でも、1000年以上前から気温や湿度の変化と体調の関係が重視されていました。

湿気が及ぼす症状とは

湿気からの症状を、【湿邪】と言います。

大気中の湿気が高い時は、晴れている日に比べて動きが緩慢になり、エネルギーも消耗しやすくなると言われています。

大袈裟に例えると、プールの中を歩いているような感じです。

【湿邪】の代表的な症状

・頭重感、頭痛、関節痛
・浮腫み
・食欲不振、胃もたれ
・体が重だるい、手足がだるい
・口内炎ができる
・疲れやすい
・気分がうつうつとする

なので、なんだか心も体もスッキリしなかったわけですね。

【湿邪】についてはこちらのブログに、原因や予防策など詳しく乗っているのでご覧下さい。
https://fukumoto-physio-tokyo.com/blog/2906

気象病

東洋医学と【気象病】について

上記のような、気象病による頭痛や浮腫などのつらい症状を、鎮痛剤で抑えるのは対症療法に過ぎません。

根本からの体質改善を目指しましょう。

そもそも鍼灸整体治療とは、病気になる以前の不調「未病」に対応しているものです。

悪くなったところを治すだけではなく、病気になる前、不調の症状が出る前の段階から心身のアンバランスをケアしていく点に強みがあります。

「寝ても寝ても体が重い」「日々疲れが取れない」「やる気が起きない」といった現代人の不調に合致しているわけです。

近年はデスクワークやスマホの普及、人間関係のストレスからくる身体の不調には、鍼灸整体治療が有効だと、徐々にですが浸透されてきました。

しかし、身体の不調と気候に関係があることは、まだまだ知らない方が多いのが現実です。

渋谷にある鍼灸整体、ふくもと治療院にも、病院で検査してみても本当の原因がわからずに苦しみ、来院される方も多いです。

東洋医学では、問診をしっかり行います。

それは、その人の普段の生活スタイルやバックグランドを把握しない限り、根本の原因が見えてこないからです。

雨の日でも快適に過ごせるように、お手伝いできたらと思います!

腰痛

ふくもと治療院での【気象病】の症例報告

30代女性、会社員(デスクワーク)

既往歴:逆流性食道炎、胃腸炎、頭痛、めまい、立ちくらみ、首こり、肩こり、冷え、体重増減しやすい

6月から続く、重だるい痛みの腰痛に悩み来院されました。

痛みは、朝の寝起きが最悪で、日中の方が比較的軽いとのこです。

二年前から逆流性食道炎を発症、胃腸炎は9月、12月、3月に発生する。

以前は整体に行き、1~2回行けば治っていたが、今回は2ヶ月くらい経過するも全く良くならないので当院へ来院されたようです。

ここまでお読み頂いて、同業者の先生はもうお分かりかもしれません。

(二年前に何か環境の変化があったな。)

(消化器に負担の掛かるシーズン後に食道炎、胃腸炎出ているな。)

(そしてこの腰の重だるい痛みの正体は、暴飲暴食による湿熱と夏の湿気が原因か?)

問診でお話を聞くと、やはり二年前に転職し、週に2~3回仕事での飲み会が入るようになったとのことでした。

日本の6月7月は高温多湿ということと、暴飲暴食により体内に余分な湿熱(病理産物)が発生し、胃腸に負荷がかかり、結果的に腰の重だるい痛みとなって症状が出てきたと見立てました。

使用経穴:右肝兪、左豊隆+手技療法(反応が出ていなければ、効きませんのでご注意を)

治療方針:肝脾不和を念頭に置きながら、湿熱を捌く鍼灸整体術実施しました。

ホームケアの指導:暴飲暴食を控えてもらう。お風呂か足湯で、適度に汗をかく。

3診目の治療で、腰の重だるい痛みは緩解しました。

ご本人は、まさか湿気や暴飲暴食がこの腰痛と関係するとは微塵も思っていなかったようで、大変驚かれていらっしゃいました。

「未病治」とは、放っておくともっと悪い病気に移行してしまう恐れがあるのを治療し、病気を未然に防ぐことです。これは、鍼灸施術の得意とする領域です。

火事と一緒で、病気も早めの施術が肝心です。

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Author Profile

福本晋平
福本晋平[東京都渋谷区渋谷駅の鍼灸整体院]ふくもと治療院院長
【鍼灸師】母の病をきっかけに治療家として鍼灸医学自然療法の道を志す。
最高の鍼灸を追求しようと日本各地、中国、韓国に渡る。
5年間の住込み修業を経て、姿勢・歪み治療専門の鍼灸整体院を渋谷桜丘町南平台そばに開院。
全国、海外から訪れる方の鍼灸治療に従事 不妊症、逆子など妊婦さんの鍼灸治療も行う。
「身体の癖・歪みを改善に導くことで自然治癒力を最大限引き出す」

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